約 5,269,070 件
https://w.atwiki.jp/commando-matome/pages/98.html
632 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2012/08/15(水) 12 07 54.13 ID m/9kbkHa0 ▽水曜プレミアシネマ「私はジェニーに会いたい」 ◇08年、米。アーノルド・シュワルツェネッガー。 とある山小屋で、ジョン・メイトリックス(アーノルド・シュワルツェネッガー)は木こりとして平穏に生活していた。 決して豊かではないが、一人娘のジェニー(アリッサ・ミラノ)と共に暮らして行ける見通しが立った、そんな矢先。 コマンドーの元隊員たちが次々と殺害され、メイトリックスにカービー将軍(ジェームス・オルソン)から警告が届く。 メイトリックスを護衛するために配属されたのは、カービー将軍の優秀な部下のジャクソンとハリス。しかし、2人は そこで何者かに過酷な攻撃を受ける。その隙に、メイトリックスはやっとの思いでジェニーの隠れている寝室へと帰り 着く。ジェニーを見つけ、以前のような平和な生活が戻ってきたかに思えた。しかしそれも束の間。メイトリックスは 突然やってきたベネット(ヴァーノン・ウェルズ)に娘のジェニーを人質に取られた上に現バルベルデ大統領の暗殺を 強要され、拉致されてしまう。それからメイトリックスを待ち受けていたのは、一味による拷問だった。毅然と抵抗す るメイトリックス。しかし一味のリーダーであるアリアス(ダン・ヘダヤ)に、バルベルデのような国の置かれた状況 が全く理解できていないと言い放たれる。そして、メイトリックスはバルベルデ行きの飛行機に乗せられる。何とか飛 行機から脱出したメイトリックスは、空港で出会ったシンディ(レイ・ドーン・チョン)と共に、アリアス一味に向け て復讐を始めた。メイトリックスは、11時間の間にアリアス一味の手がかりを集め続けた。やがてジェニーと幸せに暮 らせると信じて。 806 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2012/08/17(金) 11 43 51.16 ID 3Zpi06bp0 ▽金曜ロードSHOW!「名蛮族コナン 天空の羽つきカヌー」 ◇10年、米。声の出演:玄田哲章・石田太郎。 筋肉モリモリマッチョマンの蛮族をアニメ化したシリーズの劇場版。世界最大の羽つきカヌーを 舞台に、コナンと怪盗、テロリスト集団の三つどもえのドンパチが繰り広げられる。マーク・L・レスター監督。 10万ドルの大富豪ベネット(声:石田太郎)が持つ巨大羽つきカヌー・空飛ぶカカシ号では、招待客に 彼のコレクションである高級鉄パイプが披露される予定だった。だが世界的に有名な怪盗コマン三世 ことメイトリクス(玄田哲章)が、タダでパイプを買い物するぞとキツい説明書を送りつけてくる。 そこで防犯のため、名蛮族のコナン(玄田哲章)と助手のシンディ(土井美加)、カービー(阪脩)たちが カヌーに乗りこむことに。離陸したカヌーにまんまと忍び込んだメイトリクスはシンディに正体を 見破られそうになるが、自分はルームサービスだと言って野蛮に言いくるめてしまう。そんな中、 「真紅のジハード」を名乗るテロリストもカヌーにお邪魔し、カカシ号はアジズ(若本規夫)率いる 悪党に乗っ取られてしまう。アジズたちの狙いはカヌーで空から爆弾攻勢を仕掛けることだった。 ところが、コナンは貨物室でベネットが持ち込んだ別の筒を発見。正体が核ミサイルだと気づく。
https://w.atwiki.jp/higumaroyale/pages/427.html
あーややこしい。平行展望は4重展望である。まったく変化しない2つのフレーズが平行して走りながら4重の世界に変貌する。 より正確に申し上げますならば2つのフレーズではなく、出発点が違うただひとつのフレーズ。 Parallel Kozakで最初に目撃したものを強い意思をもって観察し続けるなら、それは何の変化も示さず、最初の姿を維持します。しかしながら、途中で現れるミスリードの工作に従ってしまえば、それは一瞬で別の姿に変わってしまうのでありますから。 しかし、ミスリードに抗うのは困難でありましょうよ。強い意志が要求されるでしょうよ。 意思を貫徹し、事実を知ったアナタに周囲の人はこう言うでしょう「え?何言ってんの?ぜんぜん違うじゃない。気でも狂ったんじゃないの?」 (平沢進twitterより 開発コード:平行展望 製品名:Parallel Kozak) ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「まさか!深海棲艦に鎮重府ごと乗っ取られたとでも言うの?いや!ありえるわね!」 「手か……艦これってなんなんです?」 声が裏返ってしまう。緊張のせいだ。 『手か』ではなく、『と言うか』が正しいが、今そんな些細な言い間違いを気にしている余裕はない。 目の前の人間も色々言い間違っている気がするが、とりあえず今はどうでもいい。 (なんなんだ……? こいつは……) その時、穴持たず56安室嶺は、慎重に言葉を選びつつ、目の前の人間から情報を引き出そうとしていた。 落下した地点で遭遇したこの人間のメスは、『瑞鶴』という名称らしい。 彼女の語る言葉は基本的に専門用語だらけで要領を得ない。 だからこちらも適当に話を合わせてお茶を濁した。 言葉の選択には細心の注意を要した。 相手は、凶悪な能力を有した生物だった。 何しろこのメスは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成されたお台場ガンダムの胴体を、その口で喰らってしまったのだ。 この人間はその時点で、穴持たず48シバより賜った貴重なオーバーボディを破壊した憎き敵だ。 だが彼が瑞鶴への攻撃を躊躇っていたのは、ひとえに彼女の予想もつかない戦闘能力にある。 まさに今、彼の目の前でその人間のメスは、『ガンダムの装甲を素手で捏ねておにぎりにしている』のだ。 一体どれほどの握力なのか。 CFRPの降伏応力は低く見積もっても700MPaはある。マリアナ海溝の水圧にも耐えるのだ。 それを捏ねて、丸め、おにぎりにするのに必要な力はやはり、少なくとも平方センチあたり700kgfを余裕で越える。 握力にすれば優に84トンを越すだろう。下手をすれば握るだけでダイヤモンドさえ作れてしまいかねない。 普通のヒグマの筋力など、とっくに逸脱してしまっている。 気持ち悪さを通り越して恐怖を覚える光景だ。 彼女が気まぐれを起こせば、安室の肉体すら一握りで容易く潰されてしまうだろう。 またその歯や肉体も、『総合病院を全壊させたガンダムの落下に耐え、CFRPを噛み切れる』ほどの強度を有していることは確実だ。 コアファイター1機しかない今の安室の装備では、反攻に転じても到底勝てる見込みはない。 そのため彼は、瑞鶴がなぜか戦意を向けていないうちに彼女の部隊とやらに潜入して情報を探り、どうにか彼女を殺害、もしくは撤退できる隙を見計らおうとしていた。 虜囚にでもなった気分だった。 「……は? 『艦これ』を知らない? 橘花に乗ってるのに?」 「あ、いや、すみません……、私も知ってはいるんですよ? 噂にはなってましたから……。 ですが、それで、なんであなたがこんなところにいるのかが疑問でして……」 瑞鶴から返って来る怪訝そうな言葉に、安室は心中で冷や汗をかく。 本当に何故だかわからないが、このメスは安室のことを、現在のところ味方だと思っているらしい。 だが不用意に会話を誤って敵だと思われれば、たちまち安室には死が見える。 苦し紛れに言い換えた安室の問いは、幸いにも瑞鶴に違和感を抱かせなかったようだ。 白くなった胴着と赤い袴風のミニスカートを穿くその人間は、ツインテールの髪を整え、改めて居住まいを正して安室に名乗った。 「あ、それもそうよね! 私はモノクマって奴の指示を受けて、ヒグマ提督の下で深海棲艦を撃沈する、瑞鶴提督とかいうバカの肉体で作られた艦娘よ。 航空艤装を全面的に近代化改装したこの瑞鶴。普通の正規空母だとは思わないでね!」 (自分で何を言ってるのかわかってるのか? このメスは……) 指揮系統がバラバラだ。 何を言っているのか正確には把握しきれないが、モノクマとは、ヒグマ帝国の指導者たちが危険視していた『彼の者』のことではないのか。 その上、彼女が提督提督と連呼しているということは、穴持たず48シバがライバル視していた、艦これ勢の手の者だということはほぼ確実だと言える。 もちろん安室は、『艦これ』という言葉だけなら知っている。 彼がシバに声を掛けられた時点で、地底湖周辺のヒグマたちはそのゲームか何かの話題でもちきりだったからだ。 ヒグマ帝国に突如として降って湧いた『艦隊これくしょん』という遊戯に対するムーブメントは、帝国のヒグマたちの統一と緊張感を一気に融解させ、少なくとも指導者たちの顰蹙ないし敬遠を買っていたことは事実だ。 同じく声をかけられていた穴持たず51クラッシュら四兄弟との訓練中にも、嫌でも話題は聞こえてきた。 それがここにきて、こんな恐ろしい能力と思考を有した人間の存在に関与してくるとは、由々しき事態だった。 (このメスが何者だかはわからないが……、少なくとも僕らの敵であることは確実だ……!!) 目の前で弛んだ笑いを浮かべるそんな人間のメスを討ち果たす術が見つからないことは、安室にとって、とても歯痒いことだった。 その緊張感のない眼の中に、念動力を用いてコアファイターを突っ込ませるくらいの攻撃を、今すぐにでもしてやりたいのは山々だ。 だがガンダムの落下に耐えるこの人間がそれで死ぬとは到底思えないし、先の戦闘で用いられた大量の航空機らしきものが上空で待機している以上、逃げ切ることも叶わないだろう。 殺意を、ぐっとこらえるしかなかった。 『命なんて……、安いものさ。特に、私のはな』 思い出されるのは、共に空を飛び、共に仕事をした戦友――。 第2期に生まれたヒグマであり、彼の最も親しい友であったヒグマ、緋色唯の言葉だった。 安室は第3期ヒグマの中では例外的に、STUDYから島の周囲上空の防衛という、実験における重要なポジションを任されていたヒグマだ。 穴持たず48シバが彼に声をかけてきたのは、やはりその例外的な立場と能力のためだったのかも知れない。 ヒグマの暮らす環境と意義を勝ち取ろうとするヒグマ帝国側の主張には、安室としても否は無かったし、自分に科せられた役割とも両立できるだろうと考えていた。 実験における役割を遂行し、人間を一匹たりとも島外に逃がさないこと――。 それはすなわち、そのままヒグマの自由を勝ち取りうる行為に他ならなかった。 STUDYの有冨春樹直属であるはずの穴持たず39ミズクマが、むしろその包囲網を強化するかのような指令を受けていたことは、彼にとって追い風に思えた。 ヒグマ帝国がこの島を支配し、自分たちヒグマの地位と意味を確立するのもそう遠くないことだと思えた。 彼が緋色唯の安否を知るまでは。 緋色唯――、空飛ぶヒグマと謳われた彼女の羽を、安室嶺は島の南の崖、焦げた磯の上で見つけてしまっていた。 崖周りのパトロールに、彼女は安室とともにあたっていたはずだった。 彼女の死の間際のあらましを、彼は海中のミズクマたちから伝え聞いた。 その話に出てきたのは、信じられないほどの人間の底力だ。 崖の縁で緋色唯と戦闘になったその人間のオスは、ヒリングマを相手取りながら緋色唯を殴り殺し、最後にはその2頭のヒグマを道連れにしつつ、大爆発して果てたという。 人間という一見ひ弱そうな生物が秘めた力に、安室は最も親しかった同胞が喪われた悲しみとともに、慄然とした恐怖を覚えた。 (キミの命は、全然安くなんてない……! 必ず、無念は晴らすよ、唯ちゃん……) 安室嶺は軍人――、軍羆だ。 狡猾に残忍に、容赦なく戦うことでしか、彼はこの無念を晴らす術を知らない。 相手が人間という、ヒグマの常識を超えた恐ろしい生物だったとしても、彼はあらゆる手段を使って戦うだろう。 「しょうがないわね、お互い何もわかりそうにない……、か。 とりあえずあんたは私の編隊に入ってくれるわよね?」 「そうですね、ありがとうございます……。では、ご一緒させていただきます」 だから今は、作り笑顔の裏で、牙を剥くタイミングを耽々と窺うのだ。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 『……あいつは性欲の固まりなの? 私があんなに気を動転させてしまうなんて……』 その時、ガンダムの残骸の下に潜り、ひっそりと地下への隙間を降りようとする一塊の泥があった。 幾枚かの皮や甲標的を混入させたままずるずると移動するその泥は、ぶつぶつと苛立ち紛れの独り言をつぶやいている。 穴持たず506、ゴーレム提督であった。 『お前なんかに言われずとも、こっちは酸素魚雷の特性くらい理解してるっつうの……。 私は親切に言ってやったじゃない「あなたのナカに入って、その薄汚い内臓を隈なく溶かし尽」すって……。 酸素魚雷でトドメを刺すつもりなんかなかったっての……! そんなことしたら折角の瑞鶴の皮がボロボロになるでしょうが……!!』 皮を大切にするゴーレム提督にとって、前回の戦闘での甲標的による雷撃は実質、牽制でしかなかった。 相手を傷つけてしまっては、戦利品となる『皮』がおじゃんになる。 肝心なのは、彼女自身が明言したとおり、その隙を突いて肉薄し、相手の体内に侵入、内側から消化して殺すことだ。 魚雷はあくまで、瑞鶴の直掩機を撃墜するための手段だった。 直掩機が旋回している限りは、どうあがいてもゴーレム提督が彼女を捕縛しきることはできない。 密着して侵入している途中を妨害されてしまうからだ。 直掩機の補充を許してしまった先の戦闘の顛末は、見ての通りだ。 あれほど油断していた状態なら、瑞鶴の手から最後の直掩機をもぎ取りつつ組み伏せることなど簡単だったというのに。 それなのに折角密着した状態から魚雷を放ってしまうなど、自分のことながらよっぽど気が動転していたものだとしか思えない。 千代田の乳房を見て鼻息も荒くむしゃぶりつこうとする、モラルの欠片もない軍艦らしからぬ変態の表情に、ゴーレム提督は生理的な恐怖を覚えたのだ。 『普通、敵だとわかったヤツが目の前で親しい人の姿になったら怒り狂うでしょ……? そうしてできた意識の死角に潜り込むのが私の戦法なのに……。 まさか本当におっぱい吸いに来るとか、私だって想定してないっての……!! もっと艦娘って、戦いや仲間に対して真摯なものじゃないの……!? 本当に何なの、あの変態は!!』 ゴーレム提督は、確かに意図的に扇情的な言動をしていたフシはある。 だがあくまでそれは数ある攻め手の一つに過ぎない。 やろうと思えばいくらでも、他の手段や作戦はあるのだ。 何しろゴーレム提督自身、生まれてからまだ一度も繁殖期を経験していない以上、そういう行為はまったく初めてだ。 知識では知っていてもいきなり本番を迫られれば、たじろぐ。 それをさしおいても、まさか戦場で戦闘中に、明らかな敵の色仕掛けで、生まれながらの軍人が情欲に負けるなんてふざけたこと、想定できない。 むしろまともな提督なら、絶対にそんなことが起きないことを祈るだろう。 予想外かつ失望的過ぎる瑞鶴の行動と、その興奮した気味の悪い表情と、絶妙なタイミングでガンダムが落ちてくるという彼女の悪運に、色々な作戦が全部吹っ飛んでしまったのだ。 思い返すにつれて、ゴーレム提督には苛立ちばかりが募る。 『何が「アウトレンジだし見えないところから攻撃しないと意味ないでしょ?」だよ! お前の肉体は目の前に見えてるじゃない! ツッコミ待ちかよ! あまりにバカ過ぎてこっちが戸惑うわ!! 患者さんに丁寧に応対してた癖が抜けてないんだわ……、忌々しい……!! お前こそ気の狂った深海棲艦でしょ……!? あんな変態の妄言にいちいち付き合ってやるんじゃなかった!!』 直前の戦闘においても、瑞鶴が『富嶽』をわざわざ成層圏などという無駄に高い場所に飛ばしている間に、飛散させていた泥で直接彼女を捕縛すればよかったのだ。 戸惑っているうちに機を逸したのは、本当に失策だった。 その後、ゴーレム提督は富嶽による爆撃を『命中精度は低いようね』と評したが、それは瑞鶴自身を惑わすための苦し紛れのハッタリだ。 成層圏近い高高度から、ゴーレム提督の放った数十発の魚雷を全て爆撃で撃墜し、なおかつその中心部の瑞鶴には破片の一つもかすめさせないというのは、恐ろしく高い命中精度以外の何物でもない。 それとも、瑞鶴の悪運がそれほどまでに強力なのか。 何にしても凶悪極まることこの上ない。 相手にしていられなかった。 そうしていざ診療所へと地を下ろうとした時、地下からは唐突に呼びかけが響いていた。 『ゴーレムか? 何をやってる。上は片付いたのか? 逃げ道を塞ぎ、地上からの不測の干渉を防がねばならんのは解っているだろう?』 『――!?』 ゴーレム提督は、自分の存在が露呈したことと、その声の主がここに存在していることに驚愕した。 (デーモンが下にいる……!? そんな、早すぎる……! 最初から私の魂胆を読まれていた……? これじゃあ助けにいけない……!) 瑞鶴との戦闘を放棄し、先に診療所の方へ降りようとしていた彼女は、地下からの声に二の足を踏む。 元々ゴーレム提督は診療所に勤めていた身だ。 彼女はヒグマ帝国元医療班としての立場も、艦これ好きとしての趣味の立場も、どうにか保とうと腐心していた。 だが所属の第十かんこ連隊が診療所攻めに抜擢された時点で、隊のメンバーからの信頼は大分薄くなっていた。 どこかしらのタイミングで、彼女が元同僚を助けようとする方向に動くだろうことは、隊員全員が薄々感じ取っていたことだと言える。 『上から攻め込まれることなどあってはならんし……。 ……何より、誰かが隠れて地下の輩を逃がそうとしたとしても、邪魔者は掃っておかねばならんのは同じだろうからな』 地下の声、穴持たず666デーモン提督の声はなおも挑発的に響く。 『誰かが』などと言ってはいるが、その誰かがゴーレム提督のことを指していることは明らかだ。 聴音による索敵に優れた彼が真下にいるということは、紛れもなく彼女の動きを先んじて封じるためだと言って間違いないだろう。 引きずることで金属音をたてている甲標的などを放棄すれば、彼にも気づかれず潜入することは可能かも知れない。だがその場合、連隊員から起源魚雷などをぶち込まれた際に対応手段がない。 同僚を連れて逃げることは不可能だ。 『……そんなこと言っても、総合病院はもう崩しきったわ。 あなただって聞こえたでしょう?』 『くくく、瑞鶴なんてものがいたから、隊を離れて掃討すると言ったのはお前じゃないか。 ……俺に隠れて、ひっそりとどこぞに裏周りできるとでも思っていたのか?』 苦しい反駁は、やはり一笑にふされるのみだった。 (ちぃっ……。シーナー先生はもちろん、ヤスミン先生もいない状態じゃ持ちこたえられなかったの……!? でもむしろ、デーモンが『ここにいるだけで勝利の報告をしてこない』ということは、誰か抵抗してる奴がいることはいるんだわ。 ジブリールでもベージュ老でもなければ、患者さん……? 頼むから持ちこたえててね……!) 地上の総合病院の破壊作業にゴーレム提督が当てられたのは、そもそも彼女が診療所の職員を直接逃がせないようにするためのゴーヤイムヤ提督の采配だ。 ゴーレム提督はこのことと、そして現場に瑞鶴というイレギュラーが存在したことを逆にチャンスと見て、下水道待機中だった連隊に瑞鶴を排除する旨を報告していた。 瑞鶴との戦闘という理由をつけておけば、こっそり同僚を助け逃げた際に誰かが地上へ様子を見に来ても、いないことに対する口実ができるからだ。 うまくいけばそのまま戦死として処理され、不自然でなく雲隠れできただろう。 生身の艦娘、とりわけ水上艦を撃沈するという行為自体は、第十かんこ連隊の全員が諸手をあげて賛同するものだ。 なぜならば彼らは、ヒグマ提督の作り出した島風によって、同胞であるスイマー提督を殺害されているからである。 その他の艦これ勢の一部は、その場のノリで喝采していたが、ほんの試運転の競泳相手として仲間を送り出していた潜水勢49頭はその時、怒りと呆れと絶望とで絶句していた。 仲間を殺し、それを反省すらしない島風は悪辣な犯罪者であり狂人である。 ゴーヤイムヤ提督が試行錯誤して運転させていた工廠を流用してそんな犯罪者を作り出し、まるで手柄のようにふんぞり返るヒグマ提督は明らかな敵である。 よって、以降彼が作り出した生身の艦娘は、すべて犯罪者であり狂人であり敵であり、仇であることは間違いない。 作られた艦娘を憎んで艦これを憎まず。 水上艦は殺し、根源たるゲームデータの深淵へと返す――。 その信念は、ゴーヤイムヤ提督であってもデーモン提督であってもゴーレム提督であっても、立場の違いなく誓い合った共通認識だった。 今や、ガンダムを補食し、得体の知れぬ能力と自己改造を以て新たな艦載機を製造し始めた瑞鶴は、野放しにしておけば今後さらなる脅威になることは間違いなかった。 そうなれば診療所勤めの同僚を助けて逃げ出すことなど不可能に近い。 強力な幻覚能力を有するシーナーですら、めくら撃ちの絨毯爆撃を展開された場合、巻き添えを食う可能性があるのだ。 あんな者の前に同僚を連れ出していくわけには行かない。 どうにかして処理する必要があるのは確実だ。 ゴーレム提督は、行く手を塞ぐ悪魔と、悪運に満ちあふれた狂女を共に、地下の抵抗が続いている間に退ける方法を思いついていた。 『毒をくらわば皿まで……。地下に瑞鶴も誘導してやる……。 デーモンの野郎と瑞鶴を戦わせてやるわ……! あいつも一遍、あのキチガイの相手してみろっての!!』 倒壊した総合病院の1階、給湯室だった部分までゴーレム提督の泥は人知れず這いずってゆく。 破断した水道管からの水分を周囲の瓦礫と混ぜ合わせながら、彼女は新たな皮を体内から引きずり出す。 その時ふと聞こえた音に、彼女は泥の身を引き裂いて微笑んだ。 『……おっと。どうやら患者さんも、善戦してるみたいじゃない……! 私も続くわ……。頼むわよ――!!』 地下から瓦礫を鳴動させて、轟音が響き来ていた。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 二人の男女が、身を重ねていた。 心を、重ねていた。 息を、重ねていた。 それはジャン・キルシュタインと、星空凛だった。 倒壊した診療所の一階の隅の、水没し埋没した空間に唯一残ったベッドの上で、二人は生まれたままの姿でそこにいた。 星空凛は、本当に彼と一つになったような気がした。 彼の体を抱きしめ、重ねた唇から吐息を送る。 繰り返される波の満ち引きのような呼応。 溶けた海の底のような、ひんやりとあたたかい感触は、とても柔らかく、甘い時間だった。 だが波は、揺れる。 地は、響く。 二人の元にも、瓦礫の外からは確かに、未だ続く戦いの音が伝わってきていた。 「なぁ……、リン」 「何にゃ? ジャンさん……」 ジャンはその時、深くなった吐息で囁いた。 その眼は強い意志を込めて、凛に希う。 「歌……。聞かせてくれ……。応援団なんだろ……?」 その真意は、凛にも容易に汲み取れた。 「上で戦ってるあいつらを……、応援してやってくれ……!」 響き来る戟音の波に紛う友の安否は、二人の心に常に去来している。 この閉塞された空間を抜ける術を持たぬ彼らができること。 それはただ精一杯、戦友たちの勝利を祈り、応援を手向けることだけだった。 「うん……!」 凛は、強く頷いた。 身を起こした胸には、電撃を受けて焼けた傷跡が、素肌に生々しく残っている。 それでも彼女は、その胸を張った。 その気持ちは、ジャンと一つだった。 「ちいさなシグナル Rin rin Ring a bell……♪ 聞こえたーら。うなずいーて。お返事、ください――」 それは、恋の歌だった。 星空凛が一人の少女として、ジャン・キルシュタインに贈る歌だった。 それでありながら、この歌は軍歌だった。 星空凛が一人の戦士として、この瓦礫の山を響(とよ)もすように仲間へ捧げた鼓舞だった。 「不思議、さがしだす――、才能、目覚めてよ――。 毎日どきどきしたいけど、君のことじゃない……。まったく、違うから! 言いわけみたいで、変な気分?」 思い返せば、この島は摩訶不思議な敵と災害ばかりだった。 その不可思議に立ち向かうために、僅かな勝機を探し出す才能は、必要不可欠なものだった。 毎日どきどきはしたいけれど、別にヒグマはいらない。 まったく違うから。 そんな生死の境でのどきどきは求めてないから。 もう今さら言ったところで、ここまで巻き込まれてしまった以上、言い訳みたいで変な気分だけれど。 「やっぱり、話しかーけーて―――、いつも通り、笑おう――。 ちょっとだけ、ちょっとだけ――。鼓動が、はやいの――。 ときめき――。なんで? なんで?」 やっぱりクマっちを中心に綿密に打ち合わせをして、またほむほむの作戦通りに笑おう。 ジャンさんの鼓動が、ちょっとだけ、速い。 ときめきのせい? 今さら? もうこんなに、一緒になったのに? 違うよね――!! 「はじまりたくなる Rin rin Ring a bell……!! おかしいな、恋じゃないもん――!!」 そう、このベルは、開戦を告げる軍鼓だ。 この鼓動は恋の興奮じゃない。愛と臨戦の興奮だ。 「ちいさなシグナル Rin rin Ring a bell……♪ 聞こえなーい。振りしてーも。鳴り続けました――!!」 瓦礫の中に埋もれた、小さな鼓笛の音だけれど。 凛は、凛たちは、出発点が違うだけのただひとつのフレーズを、鳴らし続けているから――!! 「……頑張れよ、リン」 ジャンはただ静かに、懸命に歌い上げるその少女の姿を、愛おしそうに見つめていた。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 同じころ、星空凛とジャン・キルシュタインがいる場所のさらに下方で、確かに喝采があがっていた。 「龍田さん! 龍田さんが立ったわ――!!」 「良かった! 龍田さん、良かった、もう大丈夫なんですか!?」 「……別に大丈夫でもないけれど~。それこそ、気持ちね……」 龍田提督が、田所恵が、喜びの声を上げる。 その者たちの前に薙刀を杖にして立つ少女こそ、軽巡洋艦の魂を宿した艦娘・龍田であった。 左腕を失い、右半身も広範な爆傷に爛れさせている彼女は、ふらつく体を薙刀で支え、肩で息をしながらも微笑みを見せていた。 「時間……、ないんでしょう? さっさとこんな暗いところから上がって、お日様を拝みたいわ……」 「I agree……。頼めるかしら、龍田……?」 龍田の呟きに、彼女の体を支えながら布束砥信が問う。 間桐雁夜がその魔力を振り絞り、かろうじてこれ以上の状態悪化は避けたところだが、半身を紅く染めた龍田の呼吸は荒く、浅い。 今の彼女の船体は欠損のせいで左右のバランスも狂っている。見るからに無理をしていることは明らかだ。 だがそれでも、今の彼らは彼女の能力に頼るしかない。 布束砥信、田所恵、四宮ひまわりといった少女たちは、ほとんどこの場で行動する術を持たない。 唯一の人間の男手である間桐雁夜は、魔力も体力も使い尽くして、尻餅をついたまま荒い息をついているのみだ。 第七かんこ連隊50頭のヒグマたちの持つ武装では、砲撃をした瞬間に直上の診療所をまるごと崩落させてしまいかねない。 流体であるビショップヒグマだけならば、そのまま上階に上がることも可能だろうが、彼女は上司のしでかした大事件のショックから未だ立ち直れていなかった。 鋭い針のような精密な狙いと、ヒグマ製の強化型艦本式缶から来る高威力の攻撃手段を併せ持つ龍田でなければ、地下水脈へと地盤を落ちかけたこの場から上の診療所へと全員が抜け出せる隧道を穿つことは、不可能だろう。 「ボイラー炊くから……。待っててね……、すぐに加熱するから~……」 「はいっ! 早く脱出して、みんなでお昼にしましょう! ご飯炊いて、おにぎり作って……!」 気丈に振る舞う龍田の言葉に、恵は眼を潤ませて意気込んでいた。 こんな大怪我を負いながらも龍田は頑張っているのだ。自分たちも頑張らないでいられるか――。 そんな気概が、自然と湧き出してくるかのようだった。 間桐雁夜が、そんな彼女の意気込みを察して、浅い息のままに軽口で応じた。 「はは、恵ちゃん、炊くは炊くでも、おにぎりなんてできるのかい、こんな状況で?」 「大丈夫です! おにぎり握るのなんて、全然力使いませんから! 『利き手は添えるだけ』がコツです! 美味しいおにぎりは、キュキュッと軽く握るものですよ!」 涙と発奮で、恵の笑顔はくしゃくしゃになっている。 心ばかり先走って、正直何を言っているのか半分程度しか周りには分からない。 それでもその明るい希望と心意気だけは、確かに全員に伝わっていた。 「……Sounds good。是非そうしたいものね」 「乙女のムキムキおにぎり、アチシも手伝うわよ~!」 布束砥信を始め、龍田提督や彼の連れる第七かんこ連隊が口々に応じる。 地下水脈のほとりで湧き起こる力強い期待と後押しに、龍田は笑みを深めた。 「そうそう、『利き手は添えるだけ』……。こんなの、腕一本だけで十分よ~」 龍田の背負う機関に、エネルギーが渦巻き始めていた。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「ガァァァアァァァァ――――!」 「うわ!?」 その時、全壊していた総合病院の瓦礫から、轟音をたてて突き上がってきたものがあった。 地上に顔を出したそれは、硬質で機械的なその顎を開き、大気を震わせて咆吼を上げる。 弾き飛ばされた瓦礫と共に地を転げ尻餅をついた瑞鶴は、頭部から肩口だけでも周囲の民家を上回る威容を誇るその巨人に、ひきつった悲鳴を上げた。 「し、深海棲艦!? ひいっ――。深海棲艦よ――!!」 (これは、ガンダムのような巨大ロボット――!! 誰だ? 誰が搭乗している!? ヒグマ帝国の者か!?) それは、エヴァンゲリオン初号機だった。 地下でデーモン提督と戦う碇シンジが、激情とともに突き上げた反撃の切り札だった。 「な、なんてサイズ……!? 戦艦ヒ級より大きい……ッ!! 鬼級……、姫級……!? いや、水鬼級――!?」 (そういえばさっき、この人間のメスと戦っている者がいた……。 俺と同じくオーバーボディを活用する者に見えた……。そいつか!?) 今まで対峙したことのない相手に恐怖を覚えるばかりの瑞鶴に対し、コアファイターで彼女の肩から離脱し滞空していた安室嶺は、期待に胸を膨らませた。 ガンダムが墜落した直後、この現場では瑞鶴ともう一体、何者かが戦闘を行なっていた。 シバとキングヒグマの直属、ピースガーディアンのビショップのような、泥を操る能力を持ったカスタムヒグマだった。 瑞鶴と敵対していた以上、敵の敵は味方。この場では安室嶺と目的を同じくするものだと考えられなくもない。 正体こそ分からないが、安室はこの何者かが、どうにか瑞鶴を討ち果たしてくれることを心底祈った。 「くっ……! 艦首風上……!! こ、攻撃、お願いッ!!」 その間に、瑞鶴は恐れ慄きながらも、成層圏に待機している『富嶽』の攻撃部隊に指示を出していた。 雲間に紛う高度から、次々と爆弾が投下されてエヴァンゲリオンの上に降り注ぐ。 10メートルも離れていない瑞鶴に爆風すら掠らせることのないその爆弾投下精度に、安室嶺は肝を冷やした。 数キロメートル離れた上空から自由落下だけで爆弾を落としているのに、風に流されもせず着弾分布を標的上に限定できる瑞鶴の爆撃は、やはりどう考えても恐ろしく高い精密さであるとしか言いようがない。 「やった!! ……なにっ!?」 しかしガッツポーズした瑞鶴の前で土埃が晴れた後も、エヴァンゲリオンの頭部はその場に無傷で唸りを上げている。 その周囲には、燐光を放つ八角形の力場のようなものが展開されている。 ATフィールドだ。 これによりエヴァンゲリオンは、崩壊している総合病院の瓦礫を緩衝し、地下への被害を食い止めている。 数十発の爆弾程度ならば、そのさなかにも軽く弾き返せるのだ。 「防壁……!? 戦艦のFlagship以上の厚さ!?」 (よし! 耐えてる! だがどうした!? 体が大きすぎてつっかえてるのか!? それともまだ下に誰か残っているのか!? 頼む、攻撃に転じてくれ!!) 瑞鶴は再び恐れおののいた。 こうした防壁を展開するのは、彼女の知識上、深海棲艦でもかなりの強敵にあたる。 本当にこれが深海棲艦だったのならば、図体だけでなくその実力も破格の相手だということになる。 安室が必死に祈る中、エヴァンゲリオンは唸りを上げるばかりで瑞鶴になど見向きもしない。 地下では操縦者である碇シンジが既に別の指示を下しているのだ。 地上の些末な爆発ごときでエヴァンゲリオンの行動は変わらない。 「アウトレンジじゃ、だめ……!? やるしか……、やるしか、ない!」 しかしその間に、瑞鶴は一人、唇を噛んで覚悟を決めていた。 アウトレンジと自称する爆撃が通用しなかった以上、残された攻撃手段はクロスレンジしか思いつかない。 見れば件の深海棲艦は、まだ地下から全身を出しておらず身動きがとれていない。 それならば攻め込むチャンスは、今しかないのだ。 彼女は、広がったATフィールドを駆け上り、一気に猛るエヴァンゲリオンの顔面に組み付いていた。 「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ――!!」 (い、今だ! 頼む、噛みつけ!! このメスを噛み殺してくれ!!) そして瑞鶴は両手で、『震電改二』の機体を逆手に振り下ろす。 高熱のジェット噴射が、サーベルのようにエヴァンゲリオンのフィールドに食らいついた。 エヴァンゲリオンらの展開するATフィールドは、同じくATフィールドでなければ中和できないとされる。 しかし強力な物理攻撃でも、突破できないことはない。 ここで今、瑞鶴の握力は少なくとも84トンを越えることが示されている。 ただしそれは、あくまで『CFRPを降伏させるのに必要な最低限の筋力』だ。 誰も美味しいおにぎりを作るのに、全身全霊の力を込めて握ったりはしないだろう。 ――おにぎりは、軽く握るものだ。 「破れろ破れろ破れろ破れろォォォォォ――!!」 (耐えて耐えて耐えて耐えてぇぇぇぇぇ――!!) おにぎりを握る時は『添えるだけ』だった瑞鶴の右手に、筋肉が張り詰める。 エヴァンゲリオン初号機のATフィールドが、たわむ。 耳障りなノイズが響き渡る。 ジェット噴射が食い込む。 高温の刃が、エヴァンゲリオンの眉間に迫る。 そして爆風が、瑞鶴と安室嶺の体を、背後へ吹き飛ばしていた。 「――くっ。や、やったの!?」 「クシュゥ……ゥゥ……――」 そのまま瑞鶴が慌てて身を起こすと、エヴァンゲリオンは沈黙していた。 前頭部を爆砕されたその巨人はもはや、薄赤いLCLの彩りを滝のように流しながら、力なく舌を口外に零しているだけだった。 瑞鶴の握力は、84トンなどという数値を遥かに超越していた。 彼女がガンダムを『美味しそうな戦闘糧食』にしてしまえた時点で、それは明らかな事実だった。 その筋力を一点に受けた刃ならば、エヴァンゲリオンのATフィールド如き、容易く貫通するのは当然の結果だ。 サーベルとして彼女がエヴァンゲリオンに突き立てた『震電改二』は、そのまま自爆してエヴァンゲリオンの機能を停止せしめていたのだった。 「はぁ、はぁ……。こんな深海棲艦ばかりなんて……、本当にこの島はどうなってるの……?」 「嘘……、だろ……」 瑞鶴は予見される敵性存在の多さへたり込み、安室嶺は味方と思しき存在の玉砕に絶望した。 彼らは今の状況に、共に呆然と声を漏らすしかない。 同時に彼らの足下でも、ヒグマが一頭、落胆のため息を漏らしていた。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 荒い息をつく瑞鶴のもとに、その時病院の瓦礫を払いのけて、下から埃まみれの何者かが現れた。 「ゲホッ、ゲホッ……」 「なっ!? 誰っ!?」 瑞鶴が驚きの声を向ける先で、その者は土埃に噎せながら顔を拭う。 それは白衣を纏い、眼鏡をかけた、茶髪の青年の姿だった。 「ス、STUDY研究員の小佐古だ……! キミ、実験の参加者か……? あ、穴持たず56……! 安室もいるじゃないか……! 良かった! 協力してくれ……!」 小佐古と名乗るその人物は、焦った様子でふらふらと瑞鶴と安室の元に近づいてくる。 (小佐古研究員だと……? 彼はヒグマ帝国の反乱の際殺害されたはず……。 ということは彼は、研究員の肉体をオーバーボディとした、先ほどのカスタムヒグマだ! 負傷者のフリをして隙を突くつもりか! うまいぞ!) コアファイターの中で、安室は近寄ってくる人物の正体に思い至る。 そして見交わした視線のうちに、瑞鶴討伐の意志が同じであることを確認する。 だが、取り入ろうとしてくるその青年の姿に、瑞鶴は慄きながら弓矢をつがえていた。 「スタディって何よ!? 実験って……!? 怪しいヤツ……!」 「は!? ちょっと待て! どういうことだ!? 待ってくれ、おい!!」 恐怖と不審感に満ちた少女の反応に、小佐古と名乗る人物は逆にうろたえた。 STUDYはこの島で開催されている殺し合いの主催だった組織であり、参加者やヒグマ帝国の者ならば当然知っているはずだ。 その小佐古俊一といえば、組織内でも中心的な研究員の一人だ。 恨み辛みを言われるならばまだしも、ただの怪しいヤツ呼ばわりされて弓矢を突きつけられるという事態は、完全に予想外だった。 「キ、キミ、何も知らないのか!? ……参加者でないなら、い、一体何者だ……!?」 「答える必要、あるかしら……!?」 両手を上げて後ずさりする小佐古という者に、立ち上がった瑞鶴は息を詰めて弓を引く。 今にも撃ち抜こうとしている体勢だ。 小佐古と名乗る青年は、緊張に喉を鳴らして叫んだ。 「い、いや! そんなことはもういい! それより大変なんだ!! 地下に来てくれ! 僕らはヒグマに襲われたんだ! 助けてくれ!」 「ヒグマに、襲われた……?」 怪訝に眉を顰めた瑞鶴に向け、白衣の青年は、自分が先ほど出てきた瓦礫の下を指さす。 瑞鶴は、ちらりとコアファイターの中の安室を眺めやった。 「この下の診療所だ! ここに潜水するヒグマが攻め込んできて! 僕らは今にも殺されそうだったんだ! ほら、キミもさっき倒したんだろう!? そこの巨大な紫のロボットのような――」 「斉射必中ゥウウウウゥ――!!」 瞬間、瑞鶴に説明しようと地面に視線を向けていた小佐古の姿を、数十発の弾丸が貫いた。 白衣が蜂の巣のように千切れ、一瞬にしてボロ雑巾のようになった彼の生皮の中から、潰れたシュークリームのように大量の泥が弾き出されていた。 瑞鶴が、一切の迷いもなく矢を零戦にして射出し、機銃掃射を食らわせていたのだ。 蠢く泥に、上空から間髪入れず富嶽の爆撃が降り注いでゆく。 「やっぱり深海棲艦だったわね!! 何が潜水するヒグマよ! 嘘をつくならもっとマシな嘘をつきなさいよね!!」 「え、な!? なんで――!?」 忌々しげに舌打ちした瑞鶴に対し、安室嶺は予想外の展開に驚愕する。 それはそうだ。 彼女が小佐古研究員を一体何の根拠があって深海棲艦だと断定したのかがさっぱり分からない。 困惑する安室に向け、瑞鶴は胸を張る。 「ふふん……。だって私、この島で人間に会ったことなんてないもの。 やっぱり、こんな深海棲艦の跋扈する島に人間が残ってるなんて不自然なのよ。これで確信が持てたわ。 それにヒグマは私の上官だし、人間を襲うなんてわけ、ない……!」 (このメスは人間すら仲間とは思わないのか……!?) 安室は予測困難な瑞鶴の思考に頭を抱えた。 常識的に考えてヒグマは、百歩譲って泳ぎはしても潜水などしない。 そして、深海棲艦が跋扈する島に、ただの研究員が放置されているなどという事態は、鎮守府の常識から考えてありえない。 潜水するヒグマというのは、深海棲艦の見間違いか言い間違いに決まっている。 そしてヒグマ製艦娘の常識として、ヒグマは敵ではない。はずである。 だからそんなことをのたまう相手は、虚言を弄する敵に間違いない――。 「そう。ヒグマが……、私の、上官……? あれ……?」 そこまで考えて、瑞鶴はふと自分の思考に違和感を覚える。 総合病院の瓦礫が再び下から持ち上がったのは、そんなタイミングだった。 「お前は……、艦娘か! それにあんたは、穴持たず56の安室さんじゃないか! 良かった! 襲われているのだ。頼む、助けてくれ!!」 「ッ!? 今度は何!?」 背後から瓦礫を持ち上げて現れたヒグマの巨体に、瑞鶴は再び戦慄する。 ヒグマは瑞鶴を落ち着かせるように前脚を上げ、低い声で名乗った。 そのヒグマは全身がつぎはぎと焦げ跡だらけだった。 「穴持たず318のスイマーという者だ……。島風とバタフライで競泳したことがある……!」 (今度は誰だ? 艦これ勢のフリか!? 話を合わせれば、いけるか!?) 安室が考えたとおり、スイマー提督とは、第十かんこ連隊『潜水勢』の中でも水泳に秀でたヒグマだった。 彼の肉体は島風によって粉微塵に爆砕されていたため、彼の皮は生々しい傷と縫い目で全身が埋まっている。 潜水勢が彼の亡骸を必死で拾い集め、ゴーレム提督がそれを丁寧に継ぎ直した、非常に思いの籠もった生皮だった。 痛々しい爆傷の数々は、襲撃を受けていたという信憑性を高めるだろう。 瑞鶴に取り入ろうとするヒグマの行動に、安室は心中声援を送る。 だがしかし、その期待とは裏腹に、瑞鶴は先ほど召還した5機の零戦をピッタリとそのヒグマに向けて旋回させていた。 「は……? バタフライするヒグマって何よ……。 それに島風って、島風がこんな島にいるわけ……!? 怪しいヤツ……!」 「ちょっと待て! お前も艦娘だろう……!? 今、地下は大変なんだ!! 深海棲艦に、ヒグマがみんな蹂躙されてしまいそうなんだ。助けてくれ!!」 (専門用語が通じている! 頑張れ、話を合わせてくれ!!) 常識的に考えて、ヒグマの骨格はバタフライができるような構造になっていない。 そして、島風がこの島にいるなどという情報は瑞鶴の耳に入っていない。 怪しいとは思いつつも、瑞鶴はこのヒグマの正体を図りかねて、首を傾げた。 「それじゃあ、人間も襲われてるってわけね?」 「人間……? いや、人間などいない、地下はヒグマのものだったのだ!」 (よし、完全に話をあわせたぞ!!) 地下はヒグマ帝国のものであり、人間のものではない。 先の瑞鶴の主張も踏まえた、一見完璧な受け答えだった。 だがその瞬間、つぎはぎだらけだったそのヒグマの姿は、大量の機銃掃射を受けて粉砕された。 そして容赦なく、富嶽の爆撃が溢れ出る泥を灼く。 安室は衝撃的な展開に頭を抱えた。 「うわぁぁぁ――!? なんでぇぇぇ――!?」 「ハン、ヒグマの皮をかぶった深海棲艦め!! 一緒に地下から出てきたんだから、本当にヒグマならさっきの研究員とか名乗ったヤツを見てるはずでしょ! それにあんな傷、大破通り越して絶対致命傷よ! あんなの生き物じゃないわ!」 (くそ……、こいつには死地をかいくぐってきた者すら敵に見えるのか!?) ヒグマ製艦娘の常識からして、ヒグマは人間の味方のはずなのだ。 そのはずだ。 だから、先にいた人間と思しき存在をヒグマが無視することなど、有り得ないはずなのだ。 (ダメだ。ヒグマも人間も敵としか認識しないのなら、いつ僕まで敵と認識されるかわからない。 次に隙ができたとき、全力で離脱しなくては――!!) いきり立つ瑞鶴の姿を見ながら、安室は滞空していたコアファイターでじりじりと距離を取り始める。 その時彼の足下の瓦礫からは、かすかな声ながら、怨嗟と悲嘆を溶岩で練り混ぜたような恐ろしく低い呟きが聞こえた。 『よくも、よくもスイマーの皮を……!! 殺してやる、絶対に殺してやる……!!』 直後、そこの瓦礫を持ち上げて、土埃にむせながら一人の人物が姿を現す。 背後からの度重なる不審者の出現に、瑞鶴がみたびうろたえつつ弓矢を構えていた。 「ま、また来たの――!?」 「にゃしぃ……。あ、ず、瑞鶴さん!! 睦月です……! だ、第二次のソロモンでは、お世話になりましたのね……!」 (このメスとほぼ同型のような『艦娘』……? これが切り札なのか!? 頼む! 頑張ってくれ……!!) 安室が固唾を飲んで見守る中で、睦月と名乗ったセーラー服の少女は、艤装もないままに擦り傷だらけの体で荒い息をついている。 駆逐艦睦月は、確かに歴史上、第二次ソロモン海戦において、一時的に瑞鶴と行動を共にしたことがあった。 「第二次ソロモン海戦……? 本当に睦月なら、そこであんたは沈んだはずよ!? 怪しいヤツ……!!」 「にゃって、それは前世の話ですぞ!」 疑念を払拭できない瑞鶴の詰問に、睦月の姿の少女は即座に返答する。 そして擦り傷を押さえながら、少女は必死に地下を指さして懇願の声を上げた。 「そんなことより、下で大きな戦闘が起こってるのね! ず、瑞鶴さんも加勢して下さいにゃ! 動物に擬態した深海棲艦がいっぱいで、この睦月も負傷しましたぞ……。 本当に、本当に一大事にゃしぃ!!」 だが、そんな少女の様子にも、瑞鶴の緊張は緩まない。 依然として彼女は弓矢を引き絞ったまま、直掩機の零戦5機の狙いを睦月に据えている。 そしてさらに疑念に満ちた声で、彼女は首を傾げた。 「あなた本当に睦月……? そんな口調で『にゃしぃ』なんて言ったことあった……?」 「ふえぇ!?」 睦月の姿をした少女は、予想外に訝しげな瑞鶴の詰問に戸惑った。 睦月の言葉遣いとしては、ことさらこの口調はおかしい訳ではない。 だが世の睦月の中には、『にゃしぃ』と言わない睦月もまた存在する。 そして、そちらの睦月の方がより知れ渡っている場合も、また確かに存在する。 そのことを、睦月の姿をした少女は知らなかったのだ。 睦月の姿をした少女は、忠実にゲーム内の睦月の口調を再現するしかなかった。 「なっ、何ゆえ信じてくれぬのですぞ!? 睦月は睦月ですぅ!」 「むぅ……」 そして、逆にその判断は幸を奏した。 世の睦月の中には、『にゃしぃ』と言う睦月もまた確かに存在するのだ。 艦娘の常識から考えて、この睦月の姿をした少女が睦月でないと判断できる根拠を、瑞鶴は見つけられなかった。 瑞鶴は目を閉じ、大きく息をついた。 「わかったわ……」 「じゃ、じゃあ早く、地下に――」 だが、そうして表情を明るくして地下へと踵を返そうとする睦月を、至近距離で零戦が取り囲んでいた。 「証拠を見せたいなら――、スカートをたくし上げなさい!!」 瑞鶴の絶叫が、瓦礫の総合病院の上に響き渡った。 しばらく睦月の姿をした少女も安室嶺も、その発言を理解できずに硬直していた。 立ちすくむ睦月に、瑞鶴が矢を引き絞りながら脅しをかける。 「そのスカートの中を見せろっつってるのよ!! それともそのまま死にたい!?」 「ひ、ひぃ……!? なんで……!? なんでにゃしぃ!?」 睦月の姿をした少女は、理解不能な瑞鶴の言動にうろたえるしかなかった。 だが瑞鶴としては、この確認は絶対に必要なものなのだ。 先ほどから彼女は、艦娘の皮をかぶった泥に謀られ続けているのだ。 その泥が、主にスカートの下の下腹部の穴から出入りしていた以上、そこを確認しない限り安心できない。 ことによれば服を脱がせて、胸の穴さえ確認しなくてはならないかもしれない。 瑞鶴はそうして睦月の姿をした少女から距離を取ったまま、恐怖と疑念でハァハァと息を荒らげさせ、弓弦を引き絞る。 反応できない睦月に、つばを吐きかけるほどの勢いで、彼女は叫んだ。 「いいからさっさとスカートをめくれぇぇ――!!」 「にゃ……、にゃしぃぃぃ……――!?」 (痴女だ……! このメスは、外道の痴女だ……!!) その様子に、もう安室は堪えられなかった。 端から見ればその光景は、傷ついた少女を変態が戦闘機と弓矢で脅しつけ、無理矢理服を脱がそうとしている構図にしか見えない。 安室はほとんど無意識のうちに、瑞鶴の側頭部に向けてコアファイターのバルカン砲 を掃射していた。 「滅びろ、外道がぁ――!!」 「痛ぁぁぁ――!?」 全長数十センチ大のコアファイターから放たれた機銃の弾丸は、わずか数ミリもない程度の直径であり、その威力も推してしかるべきものだった。 だがそれにもまして、完全なる意識の外から食らったにしては、瑞鶴の被害はあまりにも軽微だった。 銃身のぶれか、安室の気が動転していたせいか、まずバルカンの火線はほとんど瑞鶴に命中しなかった。 そして、命中した弾も、わずかに彼女の右耳を浅く抉ったのみ。 安室は瑞鶴の眼球を撃ち抜くことも、こめかみを割って脳震盪を起こすこともできなかった。 だがこれが、今の彼にできる精一杯だ。 彼は念動力をフル稼働させ、コアファイターを転回させて飛び去る。 突然の痛みと驚愕に瑞鶴は、飛び去る安室嶺を瓦礫に倒れたまましばらく呆然と見送っていた。 だがすぐさま、状況を理解した彼女の驚愕は怒りに変わる。 「あ、あ、あいつが深海棲艦だったのね――!? 深海棲艦の艦載機の分際で『橘花』のフリなんて、よくも騙したわね、タコヤキがぁぁ――!!」 深海棲艦の空母が搭載する艦載機は、黒い髑髏のようなものから白いタコヤキのようなものまであり、さらに各々のバリエーションも豊富だ。 進化した深海棲艦が、ジェット噴射で飛行し、ものを喋る艦載機を生産していたとしても不思議ではない。 事実、瑞鶴が先ほど遭遇した戦艦ヒ級の艦載機でさえ、戦闘機としては恐ろしく異質な形態と機構を持っていたのだ。 反旗を翻した安室嶺を彼女が深海棲艦の艦載機だと誤認するのは、そう難しいことではなかった。 「第二次攻撃隊ッ! 稼働機、全機発艦ッ!!」 瑞鶴は弓につがえていた矢を零戦に変えて撃ち出し、直掩機や上空の富嶽と共に、そのすべてを安室の追撃に向かわせた。 深海棲艦の艦載機ならば、その戻っていく方向には当然その母艦がいるはずなのだ。 その本体を今度こそアウトレンジから叩く――。 そこまで思案して、瑞鶴はハッと、自分の背後に立っている者のことを思い出した。 「うおおっしぇあぁぁぁぁ!!」 「にゃ、にゃしぃいぃ――!?」 瑞鶴は全身のバネを使って跳ねた。 深海棲艦に隙を見せるわけにはいかなかった。 背後の少女――睦月が、深海棲艦か否かを、彼女は今すぐに確かめる必要があった。 その鬼のような形相に、睦月はひるんで身を引く。 だが瑞鶴はそれに構わず、全力で背後に立っていた彼女を押し倒し、勢いよくそのスカートをめくっていた。 そして驚愕に、瑞鶴は目を見開いた。 「パンツを、穿いてる……!?」 「い、痛い……、頭打ったにゃしぃ……」 押し倒された勢いで瓦礫に後頭部をぶつけた睦月は、涙目になって頭を抱えている。 だが瑞鶴は睦月のそんな様子を意に介さず、彼女の足を押さえつけたまま、食い入るようにそのスカートの中を見つめていた。 「しかも水色……!!」 ゴクリと喉が鳴る。 睦月の姿をした少女は、下着を穿いていたのだ。 先程までのような艦娘の皮を被った敵は、そんなことをしてはいなかった。 下着で下腹部の穴が隠れてしまえば、泥の攻撃をする際に手間取るからだ。 一瞬瑞鶴は、この少女が本当に艦娘の睦月なのではないかと、信じかけた。 「い、いや、でもこれだけじゃ信じられない! 中まで確認しなきゃ!!」 「ひ、ひぃぃ!? や、やめて、やめて下さいにゃしぃ、瑞鶴さぁん!!」 だが、それで瑞鶴の疑念は晴れなかった。 心を鬼にして、その中身までも確かめなければ信じるわけにはいかない。 彼女は必死にもがく睦月の手をはねのけ、その指先を睦月の下着の中に差し入れ、まさぐり始めていた。 そして再び、瑞鶴の目は驚愕に見開かれる。 「あ、あったかい……。それに、湿ってる……!!」 「ふにゃぁぁ……」 抵抗していた睦月は、びくびくと体を震わせて上気した嬌声を上げた後、脱力しきってしまう。 露わにさせられている彼女の下着は、下腹部から溢れた体液で色を濃くしている。 荒い息の瑞鶴は、呆然と脱力した少女を組み伏せたまま、その下着の中に突っ込んでいた指先を恐る恐る舐めた。 舌先にピリッとくるほどに酸っぱい。 泥の味ではない。 間違いなく分泌液の味だ。 「そう……。良かった。本当に睦月なのね。 ふっへへ、睦月の味って、こんななんだね……。ちょっとまだ感じが弱いかなぁ~」 「にゃ……、にゃ、しぃ……」 瑞鶴は興奮していた。 始めは恐怖のために荒くなっていた呼吸が、今は違った理由で荒くなっている。 この睦月からは何か依頼をされていたような気もするのだが、そんなことよりもまずはすることをしてからでないと気が収まらない。 「し、下行ってあげたいのは山々だけどさぁ……、その様子じゃ足腰立たなそうじゃん……。 無理せずにちょっとここで私と休んでいこうよォ……♪ ケガも診てあげるし……。 そぉうだ、胸のほうもちゃんと服を脱いで確かめないとねぇぇ……」 かすかに痙攣した吐息を漏らすばかりの睦月に跨がり、瑞鶴は口の端によだれを垂らして、上気した笑みを浮かべていた。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ そのころ、瑞鶴のもとから全力で離脱していた安室嶺は、早くも追跡する零戦10機の編隊に追いつかれていた。 背後にぴったりとつけられた零戦の機銃から、軽快な音を立てて火線が飛んでくる。 神懸かり的な熟練の操縦で安室はそれをかわし続けるが、コアファイターの機動力では限界が見えている。 弾丸は着実にその装甲をかすめ、翼を抉っていた。 「……しょうがない。やっぱりこうなるよな」 そしてとどめを刺すかのように零戦たちが接近してきた瞬間、安室は自分から、操縦席のカノピーを開け放っていた。 機銃がコアファイターの動力部を撃ち抜く。 燃料に引火し爆発が起きる。 だがその時、コアファイターの背に出ていた安室は、背後の零戦に飛び移っていた。 撃墜の爆音に紛れた陰で、安室は零戦のカノピーを蹴り飛ばし、中に座っていた小ヒグマに牙をたて、一瞬にして噛み殺し、操縦席の外へと叩き落とす。 彼はその一連の動きの中で、ある違和感を感じた。 (……こいつ、抵抗も反応もしなかった……!? 全ての意識をあの瑞鶴とかいうメスに奪われているのか! なんて恐ろしい……。 下手をすると僕もこの哀れな奴らの一頭に組み込まれていたということか……!) コアファイターを撃墜した零戦の編隊は、その一機が安室嶺に奪われたことに気づいていなかった。 司令塔である瑞鶴の意識が何か他のことに気を取られているらしく、注意力がだいぶ散漫になっているようだ。 その間に、安室は哀れな同胞たちへ静かに黙祷を捧げながら、奪い取った零戦で残り9機の編隊を内側から機銃で撃墜していった。 もし彼らの意識を取り戻せるなら、助け出して話を聞きたいとも思った。 だが敵に乗っ取られ、その解除手段もわからないこの切羽詰まった状況では、殺してやることしか彼らを救う方法が思いつかなかったのだ。 安室はそのまま、さらなる高空から追ってきていた富嶽の編隊の方へと急上昇していく。 零戦のほとんどが撃墜されたその事態をようやく認識したのか、富嶽の編隊は降下しながらバラバラと爆弾を投下してくる。 安室はその弾雨を掻い潜り、富嶽編隊の先頭へと速度を上げたまま突っ込んだ。 そしてロールを繰り出しつつ突撃した零戦の機体は、ミサイルのように先頭の富嶽に衝突し、もろともに爆轟を上げて墜落する。 同時に操縦席から飛び出していた安室は、慣性で編隊の上空へと飛び上がっていた。 彼の手はその時、零戦の操縦席から引きちぎっていたシートベルトを後続機に投げつけていた。 6発エンジンのプロペラに絡みついたその帯は、続く機体のバランスを乱しながら安室を高速で翼へと引き寄せる。 富嶽には、為す術がなかった。 苦し紛れに放たれる機関砲の旋回速度は、俊敏な安室の挙動を補足できない。 「……自分より遙かに小回りの利く相手と戦うようには、できてないんだよなぁ、飛行機ってのは」 安室はそのまま、富嶽の翼に着地していた。 着地と同時に念動力を用いて、その進行方向を無理矢理転回させる。 機体は玉突きのように後続機と衝突し、そのまま錐揉みをして地上数キロメートルの高度から猛烈な勢いで墜落するのみだ。 そうして統率の取れなくなった編隊の間を次々と飛び移ってはその浮力やバランスを狂わせ、安室は機体を撃墜してゆく。 パターンにはめてしまってからは、如何に強力な戦略爆撃機の編隊といえど、その撃墜劇は安室にとってただの作業になっていた。 そして彼は最後に残った機体のカノピーをこじ開け、操縦席で意識を失っているヒグマを噛み殺し、その操縦権を完全に奪うのみだった。 「それにしても、あんな恐ろしい人間がまだこの島にいたとは……! あんな者たちは、必ず……。必ず殺し尽くさねば、大惨事だ……!」 奪い取った富嶽を調整して安定航行に乗せつつ、安室は溜息とともに呟く。 瑞鶴という凶悪なメスのことは、思い返すだに背筋が寒くなる。 人間が総じてあんな恐ろしい生物なのだとしたら、ヒグマ帝国の思想にはより一層強く賛同せざるを得ない。 自分たちの生命を人間の手に委ねておくことなど、到底できることではないのだ。 思い出されるのはやはり、あの美しい翼の友。 たった2枚と半分の羽しかこの世に存在を残さず散っていた戦友、緋色唯のことだった。 (分かってるよ……。だから世界にヒグマの心の光を見せなけりゃならないんだろ?) 彼女のような悲しい死を増やさないためにも、この戦いで、ヒグマが負けるわけにはいかなかった。 「うまくあのメスを殺し、同胞を助け出してくれ……。 僕も全力で、ヒグマ帝国の心意気に応える……!」 総合病院跡で別れた名も知らぬ泥のヒグマに声援を送り、安室嶺は手に入れた新たな機体で飛び立つ。 ヒグマを救うためには、今まで以上に人間を狩らねばならないだろうという事態を、彼は深く覚悟した。 【Bー6 成層圏 午後】 【穴持たず56(安室嶺)】 状態 健康 装備 戦略爆撃機『富嶽』 道具 なし [思考・状況] 基本思考 ヒグマ、行きまーす。 0 ガンダムを食らいヒグマの意志を奪うあのメスのような危険な人間は、排除しなくては……! 1 海上をパトロールし、周辺の空中を通るヒグマと研究員以外の生命体は、全て殺滅する。 2 攻撃を加えてくるようであれば、ヒグマのようであっても敵とみなす。 3 唯ちゃん……、もう君のような死者を出したくはない……! 4 墜としてしまった飛行機乗りのヒグマたちよ、君たちを惑わせたあのメスは、いつか必ず殺してあげるからな……! 5 地下で異変が起こっているのは、ある程度真実のようだな……。 [備考] ※シバから『コロポックルヒグマ』と呼ばれる程の、十数センチほどしかない体長をしています。 ※オーバーボディなどの取り巻く物体を念動力で動かす能力を有しています。 ※シバから『熟練搭乗員』と呼ばれるほどに、様々な機体の操作に精通しています。 ※シバに干渉されていたため、第二回放送前あたりまでのヒグマ帝国の状況は認知しているでしょう。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「ちっ……、やっぱり相当強力な深海棲艦がいたのね……? あの編隊が全部墜とされたなんて……。あとでちゃんと戦闘をやり直さなきゃ……」 ピンク色に染まっていた思考の端で、瑞鶴は攻撃隊の全滅を突然知覚し舌打ちした。 だがそんな情報など、彼女はただちに思考から投げ飛ばす。 「まぁ、でも……。まずはこの睦月ちゃんを、介抱してあげることからしないとねぇ……♪」 彼女の股の下には、呆然としたままに荒い息をつくのみの駆逐艦睦月がいるのだ。 潤んだ瞳。 火照った肌。 スカートをたくし上げれば、そこには既に濡れそぼった水色の可愛らしい下着が見える。 まさに垂涎モノだ。 そして近場に、もう危険なものは見えないときている。 ここまで状況が揃えば、瑞鶴はもう自分の欲情を抑えることなどできなかった。 「さぁぁて睦月ちゃん、それじゃあお洋服ぬぎぬぎしましょうね~」 「あ、ふ、にゃ……」 鼻息も荒くセーラー服の下に手を差し入れてくる瑞鶴の行為にも、もはや睦月は抵抗しなかった。 初めて経験したこんな行為に、すっかり茫然自失しているように見える。 そうして胸元を触るたびに睦月が漏らす可愛らしいあえぎ声に、瑞鶴の興奮はどんどん高まっていく。 彼女はあまつさえ睦月のふとももに跨がって、自分の股をすり付け始めていた。 「ふっふふ……、ブラジャーもお揃いの水色……。 でもねぇ~、ケガを見るには邪魔だしねぇ、パンツと一緒に取っちゃうよぉ~」 「あっ、あうっ、にゃしぃぃいぃぃぃ――」 下着の中に手をかけると、敏感になっているらしい睦月の体はびくりと跳ね、瑞鶴の手つきに合わせて甘い声を上げる。 その様子に、もともと薄かった瑞鶴の理性は、根こそぎ吹っ飛んでいた。 「――ふひひひ! もう辛抱たまらんッ!!」 そんな奇声を上げるや否や、喘ぐ睦月の口の中に、瑞鶴は思いっきりディープキスをする。 その瞬間だった。 「――げぽ」 睦月の体内から、重い水音が立つ。 そう思った時には、接吻している瑞鶴の口中に、大量の泥状物が溢れかえっていた。 「おげぇえぇぇぇ――!?」 『堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、ようやく捕らえたぞこの色ボケが……! 大切な皮たちを何枚も破ってくれた代価、お前の命であがなってもらうわよ……!!』 睦月の姿をしていた少女の喉の奥から、大量の泥が溢れだして瑞鶴へと襲いかかる。 同時に、瓦礫の下からも残る泥が総動員されて瑞鶴の身を押さえ込む。 睦月と思われた少女は、ゴーレム提督の被っていた皮だった。 彼女は瑞鶴を討ち果たすために、度重なる恥辱にギリギリまで堪え、チャンスを窺っていた。 下着を着用していたのも、意識的なものだ。 瑞鶴が舐め取った酸味のある体液は、膣分泌物ではなく、ゴーレム提督の消化液だ。 それは完全に瑞鶴が油断し密着するタイミングを誘発するための、渾身の作戦だった。 既に瑞鶴の口内に泥の体を侵入させているゴーレム提督は、泥中の細胞から全力で消化液を分泌し瑞鶴を溶かし尽くそうとする。 だが敵もさるものだった。 「うぐぅぅぅぅぅぅ――!! ふぎぃぃぃぃぃぃぃ――!!」 『このっ、馬鹿力め――!!』 全身に絡みつき吸盤のように体を地面に押さえつけているゴーレム提督を、瑞鶴はもがいて振り払おうとする。 1013hPaの大気圧を以てしても、700MPaを越える力を出せる瑞鶴を押さえつけるには足りなかった。 泥に絡みつかれたまま、瑞鶴はその怪力で地面に立ち上がる。 胃液を戻したかのような強酸に灼かれる口と喉に手をやり、瑞鶴は涙を流してえずきながら、ゴーレム提督の泥をなんとか吐き出そうとする。 『させないわぁっ!!』 「ひにゅうぅぅぅぅぅ――!?」 だがその瞬間、ゴーレム提督は泥を瑞鶴の鼻の穴にまで叩き込んでいた。 消化液による激痛と、気道を塞がれた呼吸困難が、同時に瑞鶴に襲いかかる。 衝撃で仰向けに倒れた瑞鶴の隙を逃さず、ゴーレム提督の泥は瑞鶴のスカートの下にまで入り込み始める。 上からだけでなく下の穴からも侵入して内臓を溶かし尽くすつもりだ。 「うぎゅうぅぅぅぅ!! ふびゅうぅぅぅうぅ!!」 瑞鶴の抵抗は激しさを増した。 ガンダムの装甲をこね回すその怪力で、彼女は暴れ回る。 だがその怪力で泥を掴んでも、泥は指の間から零れ出るだけだ。 足をばたつかせて泥の侵入を拒もうとしても、肌をなで上げるようにして泥はふとももを上がってくる。 背中の矢筒から矢を取り出そうとしても、既に矢はゴーレム提督の泥に持ち去られて、何も残ってはいなかった。 気を緩めれば、今にも口から内臓へ泥が流れ込んでしまいそうだ。 そうでなくとも、酸と窒息で意識を失うのは時間の問題だ。 ゴーレム提督が瑞鶴との勝負にチェックメイトをかけるまでは、あと、ほんのわずかだった。 もはや瑞鶴は、祈ることしかできなかったのだから。 (助けて、翔鶴姉――!!) その瞬間だった。 涙とともに瑞鶴が祈った瞬間、彼女の背中が、火を噴いた。 爆音とともに、何かがそこから勢いよく瓦礫の先へと射出された。 それは姉の翔鶴とお揃いの、12cm30連装噴進砲だった。 それが、機構に混入した泥のせいか、それとも乱雑な瑞鶴の取り扱いのせいか、とにかくこのタイミングで、唐突に暴発したのだ。 暴発した噴進砲は、瓦礫から突き出ていた、あるものの根元に揃って着弾した。 それは上半身だけ地上に出ていた、エヴァンゲリオン初号機の残骸だ。 それが、本当にたまたま、発射されたロケットの射線上に位置していたのだ。 『え――?』 これはたったそれだけの、偶然の重なりだった。 だがその偶然は、エヴァンゲリオンの胴体をへし折り、その巨体を、倒れ伏す瑞鶴とゴーレム提督の上へと倒れかからせていた。 重い衝撃が、瓦礫の上を揺らす。 ゴーレム提督の肉体を構成していた泥は、その衝突によって叩き潰され、勢いよく周囲に飛散してしまっていた。 『がふっ……、へふっ……! ど、どういうこと!? なんでこのタイミングで、こうも運悪く、あのロボットがど真ん中に倒れてくるの!?』 ゴーレム提督は焦りながら、飛び散ってしまった自分の泥を必死でかき集めようとした。 「……教えてあげようか、深海棲艦」 だがそんな時間は、もう彼女には残されていなかった。 ごりごりごりごり。 ごりごりごりごり。 エヴァンゲリオンの残骸から、音がする。 ゴーレム提督が不定形の顔を上げれば、倒れたエヴァンゲリオンの胸部を喰い破り、凄絶な笑みを浮かべて出てくる瑞鶴の姿がそこにはあった。 全身を襲っていた泥を弾き飛ばすほどの落下物の衝撃を受けても、瑞鶴の肉体は無事だった。 これよりも激しいガンダムと病院の崩落を受けて無事だったのだから、当たり前だ。 滝のように流れ落ちる薄赤いLCLは、瑞鶴に付着していた泥をすっかり洗い流してしまっている。 瑞鶴は口内に咀嚼していたエヴァンゲリオンの肉体をバリバリと噛み砕き、飲み下す。 その手には既に、機械を捕食したことで新たに生成された矢が、弓に引き絞られていた。 「深海棲艦は、轟沈すべきだからよ……!」 『ひぃ……!?』 一切の迷いもなく矢を放った瑞鶴は、現れ出た5機の富嶽から一斉に爆弾を投下していた。 爆発は収集される途中だったゴーレム提督の肉体を、前方の総合病院の瓦礫ごと、根こそぎ焼き尽くし吹き飛ばした。 後にはただ一人、瑞鶴がそこに立っているだけだった。 ほとんど爆心地にいたにも関わらず、やはり彼女には、瓦礫の破片のひとかけらさえかすってはいない。 紛れもなく、彼女は幸運の空母だった。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「おい、“開いた”ぜ。どうするつもりだ?」 地下診療所の3階だった空間で、エヴァンゲリオンの突き出た部分から地上への通路が堀り抜かれていた。 崩壊した診療所からの脱出経路確保が、とりあえずの見通しまでつけられたということになる。 天井を掘り開いていたナイトヒグマが、足下の暁美ほむらに問うた。 「……じゃあまず、自力で上がれなさそうな人を下から支えあげてもらえるかしら?」 ほむらは周りの人物を見回しつつ答えた。 両手が千切れ大量出血してしまった碇シンジや、全身を毒液に冒され足取りも覚束ない球磨は、どう考えても手助けが必要だろう。 「ねぇ、球磨……」 「いらんクマ。球磨は自力で上がれるから余計な心配をするなクマ。 後から行くから、ほむらはシンジくんの面倒をみとけばいいクマ」 だが、そうして階段際の球磨へ声をかけようとした瞬間、激しい勢いで言葉が返ってくる。 ほむらは、続く言葉をぐっと飲み込むしかなかった。 球磨は、診療所2階だった部分までを埋めている海水の元まで降り、震える手つきで袖口や足の毒液を洗い流している。 階段の上のほむらに背を向けて、振り向くそぶりさえ見せない。 「おい、じゃあお前からだ。ほら“肉球”に乗れ」 「ありがとう、ございます……」 ナイトヒグマはぎくしゃくした女子たちの様子を半ば無視し、ふらつく碇シンジに前脚を伸ばした。 シンジは倒れ込むようにしてナイトヒグマの肉球に座り、不安げなまなざしを暁美ほむらに送る。 「あの……、ほむらさん」 「……何かしら」 囁きと共に無い手で手招きをするシンジに、ほむらは沈んだ足取りで近寄った。 シンジの血の気の失せた眼差しは、それでも真剣だった。 「……あのデーモンというヒグマの毒液は、本当に感情や感覚への影響が強いです……。 かすめただけの僕や体の大きなナイトさんでも一時は完全に無力化されるほどでした。 全身に絡まれ続けていた球磨さんは、本当に辛いんだと思います……」 「……」 訥々と語るシンジの意図をはかりかねて、ほむらは黙り込んだ。 球磨が辛そうなことは、見てわかっている。 ほむらは、問い返さざるをえなかった。 「それで、私に、どうしろと……?」 「いえ、ただ……。ほむらさんさえ良ければ、まだ、時間はあるんじゃないかと」 シンジは言葉を濁して、精一杯そう言うだけだった。 彼なりの気遣いがその理由だ。 それ以上言うと、ただでさえ無くなっている血が股間に取られて気絶しそうだったという理由もある。 ほむらも、最初からわかっている。 時間は、ないわけではない。 ここまで来てしまえば10分や15分程度の遅れなど、もはや大した違いではないだろうからだ。 ――でも、私はまどかとですら、まだそんなことをしたことはない。 いや、『そんなこと』に及ぶ及ばないは別にして、そういう感情を抱いてしまったり応じてしまったりして、良いものなのだろうか。 それはあまりにも邪で、歪な、許されざる感情なのではないだろうか。 仮にまどか相手だったとしても、踏み込んではいけない領域なのではないか――。 ナイトヒグマが、黙り込んでしまった二人の間を割って、シンジを地上へと持ち上げていった。 「……“邪魔者”は先に上の状況を確認しておくとするか。 外の通路で戦ってた奴らもいるんだろ? まぁ、ゆるゆる来いや」 「そうですね……。うわ、エヴァからLCLがダダ漏れだ……。 一体、上で何があったんだ……?」 エヴァンゲリオン初号機の下半身を足がかりにしつつ、両者は地上へと登っていってしまう。 取り残されたほむらが立ち尽くす後ろから、声がした。 「シンジくんたちもよくよく、いらん気遣いをしてくれるクマ……」 「……球磨! 大丈夫なの……?」 水面から階段を上がってきた球磨が、ほむらの横を通ってエヴァンゲリオンの方へと歩を進めている。 駆け寄るほむらにも、球磨は平然と手を打ち振るのみだ。 「へーきへーき、まったく問題ないクマ。もう普通に歩けるクマ」 「……朝出会った時からは相当に型落ちした『普通』ね……」 言いながら、球磨の歩みはロボットのように堅かった。 重心を乱すまい、振動を起こすまいとしている、あまりにも不自然な歩行だ。 だが溜息をつきながらほむらが手を貸そうとした時、球磨はすさまじい剣幕で怒鳴っていた。 「触るなクマ!!」 「――!?」 たじろぐほむらから顔を背け、球磨は沈んだ声で呟く。 「ほむらの毒液がついちゃうクマ。球磨はまた理性を吹っ飛ばしたくなんてないクマ」 「あ、ご、ごめんなさい……! 私も洗ってくるわ……!」 ほむらの肉体には未だ、デーモン提督の毒液が全身に染みついたままだ。 その濃厚さ自体は、むしろ球磨が受けたものより高いかもしれない。 ただほむら自身が感覚神経をほとんど再生させていないがために、影響を受けていないだけの話だ。 そんな少女に手を取られたら、球磨の過敏になった感覚は今度こそ耐えられるかわからない。 焦って階下の水面に降り、そして戻ってくるほむらをよそに、球磨は早くも、エヴァンゲリオンに手をかけてそこを地上へと登り始めていた。 ほむらは急いで、彼女の下に続いてエヴァンゲリオンを登り始める。 見上げれば、真上には球磨の真っ白なホットパンツがあった。 その布地が帯びた湿り気は、毒液か海水か、はたまたそれ以外の水分か――。 脳裏に霞をかけてくるそんな思考を振り払うように、ほむらは必死で頭を振って下を向く。 「……ほむら、気を遣わせてすまなかったクマ。 でも、球磨はただの軍艦クマ。そんな特別な感情を、球磨に抱かないでいいクマ」 そんな時、ほむらの心を読んだかのように、上から球磨が静かに声をかけていた。 それは、情けない姿を見せてしまったことへの謝罪だった。 だが、ほむらにはわかった。 本当に情けなくて、謝らなければならないのは、自分だということが。 球磨のその言葉こそが、ほむらに対する気遣い以外の何ものでもない。 球磨は、毒液を洗い落としてなお、ショートパンツを湿らせてしまうほどに辛いのだ。 ほむらより遙かに先に登り始めていたにも関わらず、もうほむらが追いつけてしまっているほどに動きがぎこちないのが何よりの証拠だ。 もしもほむらがもっと肉体的にも経験的にも成長していて、そういった行為への抵抗感をも理性的に除去できていたならば、球磨の苦悶を和らげてやれることは確実だったろう。 それをわかっていながら、ほむらはただ、俯き続けることしかできなかった。 甘ったるい友情は必要ない。ほむらはそう断じていた。 ほむらについてきてくれた彼女らを纏めたのは、きっともっと、強く高い感情のはずだった。 その感情をあえて拒むような球磨の強がりに、ほむらはやるせなく唇を噛む。 彼女はせめて一言だけ、過ぎてしまった分岐に一歩でも歩み寄ろうと、言葉を紡いでいた。 「……愛情というのも、軍の結束には、必要なものではないの……?」 「ははは。……愛情は、特別な感情じゃないだろ。なぁクマ?」 球磨は、朗らかに笑って返すだけだった。 ほむらは上を振り仰ぎ、立ち止まる。 沈黙の中で、球磨の白い姿は、どんどんと地上の光の中へと登っていってしまう。 ――ああそうか。愛は、特別な感情じゃ、ないんだ。 ある種それは、当たり前のわかりきっていた事実だっただろう。 だがそのことを、ほむらは今初めて知ったことのように、衝撃を以て理解した。 人間愛、家族愛、友愛。愛にはそんな形だって、ある。 情欲と愛情と、そんなものの違いもわからないのか。 友を思っての行為に、邪も歪も、あるものか。 湧き出続ける愛という感情に、割合の大小や軽重など、つけられるものか。 なぜ自分は、ただそれだけの思いで、球磨を慰めてやれなかったのか。 愛情ではなく、羞恥心と肉欲でしか動けないのならば、なるほどそんな行為、こちらから願い下げだ――。 意地の張り合い。初体験の道に対する不安。 歩み寄りきれなかった、軍艦と司令官との断絶だったのかもしれない。 もしくは結局はただの自己完結だったのかもしれない。 とにかく暁美ほむらの選んだ分岐は、こんな気まずい沈黙だった。 ――私は、仲間を信じきってやれなかったのだな。 球磨の提示していた道を捨ててしまったのだという事実を、ほむらは厳然と恥入った。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 星空凛の歌が、終わった。 「どう……、だったにゃ? ジャンさん……?」 生き埋めになった暗闇の中でも、凛は満足げな微笑みと共に、そう尋ねた。 愛しい男性への思い、そして戦い続けているはずの友への声援を込めた渾身の歌だ。 自分でも改心の歌い映えだったと、そう思っていた。 ジャン・キルシュタインは、膝立ちの凛の下で静かに目を閉じていた。 返事はなかった。 「どうしたにゃ? ジャンさん……? ジャンさん……!?」 凛は異変に気づいた。 ジャンからの反応が、ない。 急いで彼女は、ジャンの体に身を寄せた。 ジャンは息を、していなかった。 「ひぃっ……!? なんで、なんで!? どうして!? どうしてにゃ!?」 耳を寄せても、心臓の音が聞こえない。 さっきまで重なり合っていたはずの、息と鼓動の和音が、欠けている。 背筋が寒くなった。 「ジャンさん! ジャンさんっ!! お願いにゃ!! 目を、目を覚まして!!」 凛は、ジャンの胸に手を重ねた。 どこかのテレビで見た心臓マッサージの動きを、うろ覚えで胸骨に落とす。 1分間に100回以上のマッサージが必要だ。 『恋のシグナルRin rin rin!』のBPMは222。表拍でとって毎分111回のリズムを、凛は必死でジャンの心臓に叩き込み続けた。 それが今の凛にできる精一杯だ。 何がいけなかったのか。 一体何が起こったのか。 青ざめる脳裏に恐怖が渦巻く。 「ほむほむが、きっと道を拓いてくれてる……。みんな、頑張って戦ってるはずにゃ……!! だから……、だから……!! あと少し、あと少しだけ!! お願いにゃあああぁぁぁぁ――!!」 その恐怖を頭から振り払うように、凛は泣き叫びながら両手をジャンの胸に落とし続ける。 だがジャンの肉体は、いつまでたっても、彼女の言葉に返事をすることはなかった。 ジャンの心臓は、星空凛が歌い続けている間に、静かにその機能を停止させていた。 フレイルチェストの苦痛も治まり、出血も少なく、打撲だらけで圧迫されていた体を引き上げ、冷え切っていた体も温まったというのに。 一体なぜなのか。 それはもしこの場に医療班の誰か、ジブリールやゴーレム提督でさえもいたのならすぐにわかっていたことだろう。 もしくは布束砥信や、経験者である間桐雁夜でもよかった。 『挫滅症候群(クラッシュシンドローム)』による高カリウム血症と、それによる心室細動だ。 地震などで倒壊した家屋から助け出された人々が、元気だった直後から一転して急死するその症候群が、こう呼ばれている。 潰され傷ついた筋肉などの組織から大量のカリウムが血流に放出され心臓に達すると、拍動するための心臓の電気が乱され、心筋が痙攣した末に停止してしまう。 防ぐには、適切な治療が必要不可欠だ。 そして、この崩落した診療所1階に、そんなことのできる物資は、存在しない。 「お願い、お願いだから……。聞こえたら、うなずいて……」 ジャン・キルシュタインは、巨人に襲われ倒壊した家々の下から助け出された人が、そんな謎の症状で急死していくのを、何度も見てきていた。 彼は星空凛に助け出され、その体を温められ、血流が回復してしまったからこそ、死んだのだ。 そして彼がもし海水中から助け出されなかったとしても、低体温症の末に死ぬのは同じことだった。 だから、彼は知っていた。 自分はもう助からないのだということを。 それは初めから、わかりきっていたことだった。 だから彼は精一杯、凛に残せるものを遺し、彼女を後押しして、息を引き取っていた。 凛は、裸のジャンの上に崩れ落ちた。 素肌を重ね合わせても、もう彼の吐息は、聞こえない。 「お返事……、ください……」 徐々に冷たくなってゆく彼の体を抱きしめて、凛はすすり泣いた。 【C-6 地下・ヒグマ帝国の崩れた診療室/午後】 【星空凛@ラブライブ!】 状態 胸部に電撃傷(治療済み) 装備 病衣、輸液ルート、点滴、包帯 道具 基本支給品、メーヴェ@風の谷のナウシカ、手ぶら拡声器、ほむらの立体機動装置(替え刃 3/4,3/4) 基本思考 この試練から、高く飛び立つ 0:ジャンさん……、ジャンさん……!! 1:ほむほむ、どうか、生きていて……。 2:自分がこの試練においてできることを見つける。 [備考] ※首輪は取り外されました。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 龍田のボイラーが、温まろうとしていた、その瞬間だった。 「あ、ぐ……!?」 突然の激痛が、龍田の身を襲った。 目をやれば、その脇腹から背の艤装にかけてを、太い木の根が刺し貫いている。 「龍田さん!?」 「『童子斬り』――!?」 「まさか……!!」 崩れ落ちる龍田を前に、周囲の者が一斉に色めき立った。 田所恵が、布束砥信が、間桐雁夜が目をやったのは、先程から壁際で沈黙していた、四宮ひまわりの方だった。 ――ほとんど全身を木に覆われた彼女は、意識を失っていた。 「ひまわりちゃん――!!」 「Damn! エネルギーに反応されたッ!!」 「そうだ、俺ごときの魔力でも狙ってきたんだから……、龍田さんのなんかじゃ……!」 「ひぃぃ、左脇腹の刺創――! 腹膜はぁぁ!? 腹膜は大丈夫ですかぁぁ!?」 「龍田さん、龍田さんしっかりしてぇ――!!」 一瞬で、彼らは事態を理解した。 地下水脈上の地盤から、一斉に木の根が蠢き寄ってくる。 過熱され高まった龍田のエネルギーに反応して、四宮ひまわりが今の今まで耐えていた童子斬りの活動が、一気に活性化したのだ。 倒れ伏す龍田の負傷に、穴持たず104、ヒグマの看護師ジブリールが悲鳴を上げる。 龍田提督ら第七かんこ連隊の面々は、狭い空間内にその巨体を押し込めるようにして龍田へ駆け寄るが、その体にも童子切りの根が絡みついてくる。 ただでさえ身動きの取りづらかった彼らの巨体は、それだけで潰れそうなほどに圧迫されてゆく。 ジブリールはその団子の中に巻き添えを食らった。 「ひゅにぃぃ!? 狭い、狭いですぅぅ!!」 「ビショップさぁん!! 一大事よぉ!! 龍田さんを、龍田さんを助けてよぉ!!」 「ハッ――」 龍田提督の野太い叫びに、水脈との中程で動きを止めていたビショップヒグマが、ようやく我を取り戻した。 だが、慌ててその液状の体で駆け上がろうとした彼女にも、勢いよく数本の木の根が突き刺さる。 「グ、オ、吸わレ、る……!?」 魔力と水分とで構成された彼女の肉体は、童子斬りにとって恰好の獲物以外の何物でもなかった。 童子斬りの信じられない吸水力に、ビショップヒグマは身動きが取れなくなる。 「龍田さん……! 俺の、俺の手を取って……!」 「あ……、ぐ……っ」 間桐雁夜が這い蹲るようにして、倒れた龍田の方へと手を伸ばしている。 次々と迫り来る木の根を、龍田は流血しながら朦朧とした状態でにじり避けていた。 だが彼らが伸ばす手の間も、伸びてきた木の根が塞いでゆく。 「くっそぉ、龍田さぁ――ん!!」 「駄目よ、四宮ひまわりの目を、覚まさなければ――!」 布束砥信は、白衣のポケットから、Dr.ウルシェードのガブリボルバーを抜いていた。 狙いを付けられる四宮ひまわりの肉体は、もうほとんど残っていない。 左半身はもうほとんど木に埋め尽くされ、先ほど撃ち込んだ右肩も、もう侵食が進んでいる。 ――右の顔面しかない。 ――できるだけ、できるだけ損傷の少ない、頬に……!! 布束の手は震えた。 少しでも狙いが狂えば、四宮ひまわりを殺してしまいかねない。 右頬を掠めるように、意を決して、彼女はその拳銃の引鉄を引いていた。 「なっ――!?」 だが、発射されたエネルギー弾は、天井のあらぬ方向に着弾した。 ガブリボルバーの動力源である獣電池に伸びてきた童子斬りが、彼女の腕ごと、ガブリボルバーに絡みつき捻り上げていたのだ。 布束は自分の肩関節を外して木の根を蹴り上げ叩き折ろうとするが、あまりの体勢の悪さに力が入らない。 「そんな――! くっ――、抜け、ない――ッ!!」 「こ、これじゃあ、止められない――」 「誰か、誰か龍田さんを、助けてぇぇぇ――!!」 もがく布束の、手を伸ばす雁夜の、潰されそうな龍田提督たちの、悲痛な叫びが地下を埋めようとしていた、その時だった。 「うあああぁぁぁぁぁ――!!」 豁然と一太刀、闇を切り裂く刃の閃きが空に翻った。 布束を捕らえていた根が、切り落とされる。 雁夜の前を塞いでいた生け垣が、乱切りに散る。 料理人・田所恵が、涙を振り散らしながら、その手の包丁を揮っているのだ。 灰色熊が鍛えたヒグマの爪牙包丁は、立ちはだかる童子斬りの垣根を、蕗の若葉のごとく切り落としてゆく。 「恵ちゃん――!」 「Look out!! あなたにも根が迫ってるッ!!」 龍田の手を掴んだ雁夜や、肩関節を戻して体勢を立て直した布束が口々に叫ぶ。 一心不乱に包丁を揮う田所恵の元にも、童子斬りの蠢動が近づいている。 動作が激しすぎるのだ。 これでは四宮ひまわりのもとに辿り着く前に、絡め取られてしまう――。 そう見えた瞬間だった。 「ひまわりちゃぁぁぁぁ――ん!!」 ヒグマの爪牙包丁の持ち方が変わっていた。 それは洋包丁や菜切りを用いるときの“握り”ではなく、薄刃包丁や出刃を持つ際の“押さえ”型の持ちだった。 あたかもそれは、バック面を強く人差し指に締めた、シェイクハンドラケットのようにも見えた。 切り払った童子斬りの破片の一つが、チャンスボールのように恵の前に舞う。 田所恵は料理人を目指して遠月寮に入る前、卓球を嗜んでいたことがあった。 小学校時代から大会で優勝を重ね、同年代の子には並ぶ者がなかった。 「サァァァ――――ッ!!」 ――彼女は卓球界で、『東北の跳び兎』という異名を以て呼ばれていた。 振り下ろされる包丁の腹が、童子斬りの木目に噛み合う。 ラバーすら張られていない包丁の面にも、『跳び兎』の手腕は凄まじい力を伝導させた。 強烈なスマッシュが、迫り来る垣根を跳び越し、精密な狙いで四宮ひまわりの額へと激突していた。 「あイタっ……」 ぺちん。と、軽い音をたてて、童子斬りの破片はひまわりの額に跳ねて落ちた。 眠たげな目を開けた四宮ひまわりは、おでこをさすろうと身じろぎをする。 だが、見やった視線の先では、もう彼女の右手も、動かなくなっていた。 そうして彼女は、周囲を取り巻く現状に気がつく。 動きを止めた童子斬りは、既にこの空間の大半を、蹂躙し尽くしていた。 「あー……、まあこうなるよね……。初めから、わかってたことだけどさ……」 「ひまわりちゃん!! ひまわりちゃん!! しっかりして!!」 田所恵は、動きを止めた童子斬りを切り払いつつ、泣きじゃくりながらひまわりの元へと近づいていった。 だが彼女の歩みを、ひまわりは穏やかな笑顔で差し止めた。 「まぁまぁ……、これはこれでしょうがないからさ……。 みんな、私の意識があるうちに逃げてよ……。龍田が来た下の方なら、道があるんでしょう……?」 「何言ってんだ……! そう簡単に諦めるなよ、ひまわりちゃん……!」 息も絶え絶えの龍田を抱え起こしながら、雁夜はひまわりに叫びかける。 だが、早くもひまわりは欠伸混じりに、ぼんやりとした声を返すだけだった。 「ふわぁ……、諦めたわけじゃないよ……。大丈夫……。 どうしても先が見えなくなった時、私を呼んで……。きっと、私は、聞こえる」 「ひまわりちゃん、どういうこと!? どうすればいいの!?」 「田所恵……! 危ないわ……、また童子斬りが動き始める……!!」 必死にひまわりへ呼びかける恵を、布束が焦って引き剥がす。 ビショップヒグマや龍田提督がようやく根の束縛を抜け出していたさなかで、再び周囲の根が暗闇に蠢き始める。 「むしろ私は、明らめにいくんだ……。 私は、あの子を探す……。あの赤いジャムの中で……」 「ひまわりちゃん! ひまわりちゃぁぁぁ――ん!!」 「くそっ、駄目だ恵ちゃん! 逃げるんだ!!」 そうして四宮ひまわりは目を閉じた。 にわかに動きが激しくなる童子斬りを尻目に、間桐雁夜と布束砥信が、それぞれに龍田と田所恵を連れて駆け出す。 地下水脈へ続く穴の縁で、ビショップヒグマが叫ぶ。 「逃げるなラ、い、今シカありマセン……ッ! 早く、下にッ!!」 彼女は肉体の体積を数十センチ台にまで削減して、童子斬りの捕捉を逃れていた。 水さえあれば彼女はいつでも元に戻れるのだ。 肉体の減少に惜しみなどない。 それよりも問題は、奥の空間で依然として押しくらまんじゅう状態になっている第七かんこ連隊の面々だった。 「……ビショップさん、あと、そこの勇ましいチェリーボーイくん。龍田さんのこと、頼むわよ~♪」 だが第七かんこ連隊の龍田提督は、間に挟まっていたジブリールの背を押し出し、下に降り逃げようとする面々に向けて、不敵にウィンクをして見せていた。 絡みついてくる木の根を引きちぎり引きちぎり、彼はその筋肉に満ちた巨体をくねくねと狭いスペースの中でくねらせた。 「はっ!? ど、どどういうことだ!?」 「た、龍田提督さん!? ど、どうなさるおつもりですかぁ!?」 「アチシたちは、ここに残ってこの根っこを食い止めるわ~。 ……アチシたちのワガママボディじゃ、ちょぉっとここの下のアナは狭くなっちゃったみたいだしぃ? ビショップさんが濡れ濡れにして、ラクにイケる人たちだけイクのが良いと思うのよねぇ~」 「……!?」 雁夜やジブリールたちの問いに、龍田提督はあくまで朗らかにそう言った。 意味ありげな言葉をチョイスしてはいるが、それは要するに、彼らがしんがりを務めるという宣言に他ならなかった。 上を塞がれ、根に迫られ続ける、この絶望的な閉塞空間の中で、だ。 「何ヒワイな言葉でシリアスな宣言してるんデスカッ!? 死ぬつもりデスカッ!?」 「何よぉ、アチシのお洋服を汚していいのは龍田さんダ、ケ! なおさら死ぬつもりなんてないわよぉ~」 呆れを通り越して怒ることしかできないビショップヒグマが声を荒げるが、龍田提督は迫り来る根を切り落としながらちょびちょびと爪を振るのみだ。 「ねぇ~、姉妹のためにその身を張って奮戦するとか、超萌えシチュじゃなぁ~い?」 「マジマジ! 萌え燃えよ龍田提督ぅ!」 「さっすがリーダー! 想像しただけで木の根30本はイケちゃうわぁ~!」 「ワイなんてもうさっきからぶっとい根っこでバッチリ尻☆assモードやでぇ~」 「あぁ~、もうわたくしのマラマラゲーニャでフルボッコだわよ~」 そして彼が背後へ声をかければ、絡みつく幾多の根の中で、連隊員たちは思い思いに根を食いちぎり、切り裂き、括約筋で絞り落とし、奮戦し続けていた。 彼らの様子を眺めていた人々は、静かに理解する。 底抜けに明るくイカレた彼らの言動は、この昏い地底においても、希望を失わずに絶望を笑い飛ばす、一つの手段だったのだ。 それが、彼ら第七かんこ連隊が艦これから学んだ、姉妹愛の形だった。 「くっ……、行きマスよ、皆サン……!!」 「ええ……」 ビショップヒグマは、四人の人間と一頭のヒグマを引き連れて、その身を翻した。 「みんなぁ! ヘナヘナの根っこどもを絞り尽くしてやるわよぉ~!! ――括約筋を食いしばりなさぁぁ~い!!」 「あふぅうぅぅぅん、イクよぉぉぉぉぉぉ――!!」 そんな野太い嬌声を最後に、第七かんこ連隊の声は聞こえなくなった。 穴を滑り落ちてゆく中で、田所恵はさめざめと泣いた。 「ひまわりちゃん……、ひまわりちゃんがぁ……」 周りの者たちは、彼女の涙を止める言葉が思い浮かばなかった。 四宮ひまわりは、童子斬りに覆い尽くされた。 彼女を助け出す手段など、思いつくわけもなかった。 地下水脈に着水すると、ビショップヒグマはその衝撃を、ウォータークッションのようになって緩衝する。 そして彼女は、布束砥信、間桐雁夜、田所恵、龍田、ジブリールという面々を乗せて、沈鬱な心持ちで地下水脈を浮かんでゆくのみだった。 「……もう二度と、事故を起こすまいと誓ったのに――」 龍田が、浅い息で呟く。 童子斬りに抉られた脇腹を押さえる彼女の表情は、土気色だった。 左腕を切断され、右半身に爆発を受け、脇腹と艤装を抉られた彼女は、もう限界だった。 「刺創は背部まで貫通――、腹膜は……。腹膜は……!? 腸管の損傷部は!? なんで、なんで血も出ないんですか!? なんでこんなパンチ穴みたいな傷なんですか!?」 ジブリールが、今まで見たこともない童子斬りによる刺創にうろたえる。 傷口がカラカラに乾いていて、浸出液も出ない。手当の方法が思いつかない。 雁夜も布束も、唇を噛むことしかできなかった。 この結末は、避けられないことだった。 龍田がボイラーを炊かなければ、そもそも彼女たちは上に行ける可能性もなかった。 ボイラーのエネルギーに反応して童子斬りが活性化してしまうことに思い至っていたとしても、四宮ひまわりは遅かれ早かれ童子斬りに寄生され尽くしていただろう。 だから、四宮ひまわりは知っていた。 自分がこの眠気には抗えないのだということを。 それは初めから、わかりきっていたことだった。 どちらにしても、彼女たちに選択肢はなかったのだ。 それでも龍田は、嗚咽を漏らさざるを得なかった。 「ごめんなさい、ひまわりちゃん――」 涙も出ないほどに、その身は損耗しきっていた。 【C-6 地下・ヒグマ診療所奥防空壕/午後】 【四宮ひまわり@ビビッドレッド・オペレーション】 状態 寄生進行中、昏睡 装備 半纏、帝国産二代目鬼斬り 道具 オペレーションキー [思考・状況] 基本思考:―――――――――― 0:―――――――――― [備考] ※鬼斬りにほぼ完全に寄生されました。 ※バーサーカーの『騎士は徒手にて死せず』を受けた上に分枝したので、鬼斬りの性質は本来のものから大きく変質している可能性があります。 【C-6 地下の地下・地下水脈/午後】 【龍田・改@艦隊これくしょん】 状態:左腕切断(焼灼止血済)、大破、右半身に広範な爆傷、左脇腹に童子斬りの刺創、背部艤装破損、ワンピースを脱いでいる(ブラウスとキャミソールの姿)、体液損耗防止魔術付与 装備:三式水中探信儀(破損)、14号対空電探(破損)、強化型艦本式缶(破損)、薙刀型固定兵装 道具:なし [思考・状況] 基本思考:天龍ちゃんの安全を確保できる最善手を探す。 0:私はまた事故を、起こしてしまったのね……。 1:ごめんなさい、ひまわりちゃん……。 2:この帝国はなんでしっかりしてない面子が幅をきかせてたわけ!? 3:ヒグマ提督に会ったら、更生させてあげる必要があるかしら~。 4:近距離で戦闘するなら火器はむしろ邪魔よね~。ただでさえ私は拡張性低いんだし~。 [備考] ※ヒグマ提督が建造した艦むすです。 ※あら~。生産資材にヒグマを使ってるから、私ま~た強くなっちゃったみたい。 ※主砲や魚雷はクッキーババアの工場に置いて来ています。 【穴持たず203(ビショップヒグマ)】 状態 健康 装備 なし 道具 なし 基本思考:“キング”の意志に従う?????????? 0:キング、さん……。シバさん……! もう、どうスレばいいんですか……! 1:スミマセンベージュさん……。アナタを救えなかった……!! 2:……どうか耐えていて下サイ、夏の虫たち!! 3:球磨さんとか、通信の龍田さんとか見る限り、艦娘が悪い訳ではナイんでスよね……。 4:ルーク、ポーン……。アナタ方の分まで、ピースガーディアンの名誉は挽回しまス。 [備考] ※キングヒグマ親衛隊「ピースガーディアン」の一体です。 ※空気中や地下の水と繋がって、半径20mに限り、操ったり取り込んで再生することができます。 ※メスです。 【穴持たず104(ジブリール)】 状態:狼狽 装備:ナース服 道具:なし [思考・状況] 基本思考:シーナーさん、どうか無事で……。 0:もうやだよぉ……! みんなに死んでほしくないよぉ……!! 1:レムちゃん……、なんでぇ、ひどいよぉ……!! 2:ベージュさん、ベージュさぁん……!! 3:応急手当の仕方も勉強しないとぉ……!! 4:夢の闇の奥に、あったかいなにかが、隠れてる? [備考] ※ちょっとおっちょこちょいです 【布束砥信@とある科学の超電磁砲】 状態:健康、ずぶ濡れ(上はブラウスと白衣のみ) 装備:HIGUMA特異的吸収性麻酔針(残り27本)、工具入りの肩掛け鞄、買い物用のお金 道具:HIGUMA特異的致死因子(残り1㍉㍑)、『寿命中断(クリティカル)のハッタリ』、白衣、Dr.ウルシェードのガブリボルバー、プレズオンの獣電池、バリキドリンクの空き瓶、制服 [思考・状況] 基本思考:ヒグマの培養槽を発見・破壊し、ヒグマにも人間にも平穏をもたらす。 0 龍田を、龍田を治せる手段は……!? 1 暁美ほむらたち、どうか生き残っていて……!! 2 キリカとのぞみは、やったのね。今後とも成功・無事を祈る。 3 『スポンサー』は、あのクマのロボットか……。 4 やってきた参加者達と接触を試みる。あの屋台にいた者たちは? 5 帝国内での優位性を保つため、あくまで自分が超能力者であるとの演出を怠らぬようにする。 6 帝国の『実効支配者』たちに自分の目論見が露呈しないよう、細心の注意を払いたい。 7 駄目だ……。艦これ勢は一周回った危険な馬鹿が大半だった……。 8 ミズクマが完全に海上を支配した以上、外部からの介入は今後期待できないわね……。 9 救えなくてごめんなさい、四宮ひまわり……。 [備考] ※麻酔針と致死因子は、HIGUMAに経皮・経静脈的に吸収され、それぞれ昏睡状態・致死に陥れる。 ※麻酔針のED50とLD50は一般的なヒグマ1体につきそれぞれ0.3本、および3本。 ※致死因子は細胞表面の受容体に結合するサイトカインであり、連鎖的に細胞から致死因子を分泌させ、個体全体をアポトーシスさせる。 【田所恵@食戟のソーマ】 状態:疲労(小)、ずぶ濡れ 装備:ヒグマの爪牙包丁 道具:割烹着 [思考・状況] 基本思考:料理人としてヒグマも人間も癒す。 0:龍田さん……、ひまわりちゃん……!! 1:もどかしい、もどかしいべさ……。 2:研究所勤務時代から、ヒグマたちへのご飯は私にお任せです! 3:布束さんに、落ち着いたらもう一度きちんと謝って、話をします。 4:立ち上げたばかりの屋台を、グリズリーマザーさんと灰色熊さんと一緒に、盛り立てていこう。 【間桐雁夜】 [状態]:刻印虫死滅、それによる内臓機能低下・電解質異常、バリキとか色々な意味で興奮、ずぶ濡れ [装備]:なし [道具]:龍田のワンピース [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を桜ちゃんの元に持ち帰る 0:龍田さんを、治せる方法は……! 1:俺は、桜ちゃんも葵さんも、みんなを救いたいんだよ!! 2:俺のバーサーカーは最強だったんだ……ッ!!(集中線) 3:俺はまだ、桜のために生きられる!! 4:桜ちゃんやバーサーカー、助けてくれた人のためにも、聖杯を勝ち取る。 5:聖杯さえ取れれば、ひまわりちゃんだって助けられるんだ……! [備考] ※参加者ではありません、主催陣営の一室に軟禁されていました。 ※バーサーカーが消滅し、魔力の消費が止まっています。 ※全身の刻印虫が死滅しました。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ もう思い出せない誰か。 球磨が『みそくん』と名付けたはずの何か。 それは巴マミに、纏流子に、デビルヒグマに、そして暁美ほむらや碇シンジたちに、確かに現状を覆すだけの手札を、もたらしていたはずだった。 だが、暗闇の通路に呆然と立ち尽くしていた巴マミは、その時背後でデビルヒグマの 苦悶の呻きを聞いた。 「逃、げ、ろ……! マミ……!」 「えっ――!?」 流子とマミが振り向く。 その水面の先で、膝を突いたデビルヒグマが、苦痛に顔を歪めている。 水面に、幽鬼のような少女の顔が浮上した。 赤い髪を振り乱した彼女の顔は、左半分しかなかった。 「このホトケヤのデザイン力をヲォォ……、舐めるなァァァ……!!」 「ひぃぃ――!?」 かつん。かつん。ぞふぞふぞふぞふ。 少女の顔は、外れてしまったかのように広がった顎に鋭い牙を生え揃わせ、そこでしきりに何かの肉を咬みちぎっている。 それはデビルヒグマの、脇腹の傷からこぼれていた内臓だった。 「お、の、れ……、まだ死んで、いなかったとは……!!」 「水上艦はァァ……、沈めェェ……!!」 その少女は、ゴーヤイムヤ提督の両断された左半身だった。 彼女の切断面は、既にピンク色の肉で覆われていた。 再生したヒグマ細胞だ。 ゴーヤイムヤ提督は、穴持たず158苺屋と、穴持たず168仏屋という2頭のヒグマが融合したものだった。 だから脳も、内臓も、彼女の肉体には2頭分のものがあった。 ゴーヤイムヤ提督は攻撃を受ける瞬間、咄嗟に体内でその臓器を左右に振り分けていた。 巴マミと纏流子の攻撃は、切れ味が良すぎた。 ゴーヤイムヤ提督の体内の2頭分の内臓を挽き潰すことなく、『断ち斬りバサミ(フォルビチ・インシデーレ)』の一撃はそれをきれいに斬り分け過ぎていた。 それでいて彼女たちの攻撃は、『本物』の切れ味ではなかった。 もし本物の『断ち斬りバサミ』だったのなら、生命戦維の再生力を確実に切断し死に至らしめるほどの精密な刃角度が計算されていたはずだ。 ヒグマ細胞の再生すら許さない職人芸が、その刃には込められていたはずだ。 「デ、デビルッ――!!」 「『贋炸艦艇歯』」 巴マミは咄嗟に、自身の持つ金色の片太刀バサミを振り上げる。 だがその時、ゴーヤイムヤ提督の左半身は、水面下からそのヒグマの腕で、折れた自分の歯を擲っていた。 鮫のような鋸歯をそのままに、ゴーヤイムヤ提督の歯は空中で薄く、細かく割れた。 散弾のように炸裂した砕片が、巴マミへと突き立つ。 「くっ――!?」 翳したハサミの刀身に、歯の弾痕がミシン目のように穿たれた。 その弾痕は繋がり、ハサミにひびを入れ砕け散らせる。 示される事実は一つだ。 巴マミが推論だけで構成した片太刀バサミは、纏一身の理念に、届かなかったのだ。 この場にない片太刀バサミの動刃を再現するには、彼女の技術と思いは、足りなかった。 それは所詮、『贋作』だったのだ。 そしてハサミでカバーしきれなかったマミの肩口や大腿に、その歯の散弾はいくつも突き刺さっていた。 「あぐぅ――!!」 「マミッ!?」 「マミ、構うな……、逃げろ……ッ!!」 水浸しの通路に倒れた巴マミに、流子とデビルの声がかかる。 デビルヒグマは、自分に食らいつくゴーヤイムヤ提督の左半身を押さえつけ、何とか引き剥がし、潰し殺そうと力を込めた。 肘から骨が突き出す。 何本もの骨針が、デビルヒグマに食らいつくゴーヤイムヤ提督の左半身に突き立つ。 喉が抉られ、眼球をくり抜かれ、胸に、腕に、何本も何本も骨の槍を突き刺されてなお、ゴーヤイムヤ提督の左半身は、デビルヒグマの体から牙と爪を離すことはなかった。 「離せッ……! 離さんかぁ……!!」 「くけけけ、げげげげげげ……!! ふ、深ぎ力ど潜水艦ば、絶対に、負げ、ない――!!」 デビルヒグマは、彼女の頭を握る手に力を込めた。 彼女の頭蓋骨が砕ける。穴持たず168の脳髄が破裂する。 だがその瞬間、おどろおどろしい断末魔と共に、ゴーヤイムヤ提督の左半身からは、大量の魚雷が発射されていた。 「やはり、かっ――!!」 「えっ――!?」 「あ、危ねぇぇ――ッ!!」 デビルが、身を翻す。 ようやく水面に立ち上がったマミが、目を見開く。 最も中心から離れていた纏流子が、その全貌を理解して絶叫した。 ――魚雷は、地下通路の壁面から天井の、広範囲に着弾した。 地響きをたてて、度重なる戦闘で脆くなっていた地盤が崩れ始める。 そして隣接する下水道の内部から、連鎖的に爆発が起こってゆく。 それは始めに下水道が爆破されたその時から、あらかじめ仕掛けられていたものだった。 突然の事態に立ち尽くす巴マミの目には、暗闇の中、血だらけの体で宙を跳んでくる デビルヒグマと、そのさらに上から降り注いでくる大量の瓦礫が映っていた。 「マミィィィィィィィ――!!」 デザイン力を自負し、綿密で大胆な計画を以て下水網と帝国の構造を利用する第十かんこ連隊。 彼らには、どうなろうと最終的に、この戦いを強制的に痛み分けにする方策があったのだ。 ――診療所のみならず、それに続く通路と地下の機構ほとんどを完全に破壊してしまうこと。 それは、手段を選ばぬ決闘者ならば、当然用意しておく最終手段だっただろう。 熊界最強の決闘者であるデビルヒグマは、当然その可能性についても思い至っていた。 だから、彼は知っていた。 この戦いには、勝ち目がなかったのだということを。 それは初めから、わかりきっていたことだった。 どうあがいても、彼らに勝利はなかったのだ。 だから彼にできることは、犠牲者を最小限にし、生き残るべきものを、生き残らせること、だけだった。 「デビ、ル……」 デビルヒグマの背中から、翼が生えていた。 大きな漆黒の悪魔の翼は、巴マミの上に覆い被さるようにして、崩れようとする天井を支え、受け止めている。 デビルヒグマが、その肉体操作能力を振り絞って形成した、最後の盾。 彼の下半身は、崩落した天井に半ばまで押しつぶされていた。 「お前の姿を見ているたびに、私の心は、温かくなっていた……。 決して満たされることの無かった私の心が……」 デビルヒグマの翼は、みしみしと音を立ててたわみ始めている。 彼の能力を以てしても、崩れゆく地盤の重量を支え続けることは、できなかった。 そして彼の体力は刻一刻と、爆破され食いちぎられた脇腹から、内臓とともに流れ出て行ってしまう。 彼が語る声からも、どんどんと力は抜けていった。 「あいつも、お前の明るい姿を、楽しみにしていた。そんな気がする……。 導いてやってくれ……。私のような、帰る家も母もなかった穴持たずたちを……」 「何を言っているの……! やめて……! そんなこと、私にはできないわ……!!」 マミは、自分の負傷もかえりみずデビルに駆け寄った。 彼の大きな鼻先を抱きしめ、涙を流し叫ぶ。 助けたい。 あの明け方の温泉のように、何とかしてもう一度彼を救ってやりたい。 そう思っても、マミにはもう、残された魔力でこの場から彼を助け出す手段が、思い浮かばなかった。 デビルヒグマは微笑んだ。 「何を言う。いつでも正義を信じる英雄……。衆人を鼓舞し勇気づける存在……。 そういう者を世間では、『アイドル(偶像)』というのだろう? ……マミ、そのものではないか」 彼は笑いながら、巴マミの涙をその右の爪先で拭いた。 翼が、軋む。 崩れた天井の一部が、その皮膜を突き破って再び落下し始めてくる。 時間がもう残されていないのは、誰の目にも明らかだった。 「さぁ、行け……。数多の決闘者が、お前の導きを、待っているはずだ……」 「デビル、あぁ……、デビル……ッッ」 マミはふらふらと、水面のデビルヒグマから後ずさりした。 涙が、止まらない。 拭っても拭っても、玉のような涙がいくつもこぼれてくるのだ。 親をなくし、さまよっているような子供。 まるで自分の子のような。 自分の親のような。 自分自身のような。 彼はそんな親近感を以て、巴マミの心に重なっていた。 互いを守り合い、助け合ってきた存在。 マミはデビルヒグマと、別れたくなかった。 「そんな顔をするな……。笑ってくれ、マミ。私はそれが、見たいんだ……」 デビルヒグマは、そんな彼女を見つめながら、苦笑した。 彼の息は浅く、か細かった。 どれだけ痛むのだろうか。 どれだけ辛いのだろうか。 それでも彼は、身を挺して、巴マミを救ってくれたのだ。 それでも彼は、巴マミに向けて、笑顔を見せているのだ。 マミは震える手で目をこする。 そして精一杯の力で、口元をほころばせた。 「……『アリーヴェデルラ(あなたと、また会いたいです)』(さようなら)」 花の咲きこぼれるような、笑顔だった。 それが彼女にできる、デビルヒグマへの唯一の救いだった。 「……ああ、また、な」 そうして巴マミは、踵を返した。 俯き、振り返ることなく、水面に飛沫をとばして駆け出した。 デビルヒグマの声が聞こえて程なく、背後で天井の崩れる轟音がした。 マミは涙を振り払って、叫んだ。 「――纏さぁん!! 纏さん! どこなの!? 返事をして――!!」 背後からどんどんと崩れくる天井から逃げる巴マミは、すぐに彼女の姿を発見する。 デビルヒグマの保護が無かった纏流子は、最初の魚雷の振動で崩落した瓦礫からも、逃げきることはできなかった。 全身を大小の石礫に叩かれた彼女は、こめかみから血を流して水面に倒れていた。 側頭部に落石を受けて、意識を失ってしまったらしい。 「しっかりして……! しっかりして、纏さん!!」 「あ……、ああ……」 抱え起こし、声をかけると、朦朧としたながらも返事が返ってくる。 だが立たせてやろうとすると、彼女は痛みに顔をしかめて崩れ落ちてしまう。 左足が曲がっている。 瓦礫がぶつかって折れてしまったようだ。 天井の崩落が迫ってくる。 マミは纏流子の無事な右腕に体を通し、肩を貸すようにして無理矢理歩き始める。 流子の体重を支えながら、足の取られる水没通路を進むその歩みは、目に見えて遅くなった。 流子が力なく舌打ちする。 「くそ、足手纏いになるくらいなら、自刃した方がマシだぜ……。 もう血も、腕も、無いんだ……。一人で行けよ、マミ……」 「駄目よ……! 絶対に連れて行く……」 マミの動きに抵抗することすら覚束ない流子は、ほとんど限界だった。 左腕の切断面からの血も、まだ止まりきってはいない。 失血死寸前の体に、瓦礫による打撲が更なるダメージを加えているのだ。 マミが支えて逃げなければ確実に死ぬだけだ。 「それじゃあよ……、これ、持っててくれねぇか? 重くてな。 ……ない方が、歩きやすいからさ」 「ええ、わかった……!」 観念したのか、流子はそんな言葉とともに、掴まれている右手で何かを差し出した。 受け取ったマミが、そこに視線を落とす。 それは流子のデイパックと、片太刀バサミだった。 「え、これ――」 呟いた瞬間、マミの背中は強く突き飛ばされた。 水面をもんどりうって転がり、顔を上げたマミの視線の先に、纏流子が立っている。 彼女は微笑んで、手を振っていた。 その姿は一瞬で、降り注いだ落盤の奥に見えなくなった。 「――纏さんッ!!」 マミの絶叫は、落石に逆巻く水音に掻き消される。 波しぶきの立つ水面から、マミの頬に跳ね飛んで来たものがある。 それは先ほどまで目の前で振られていた、纏流子の指の先だった。 「いや、嫌ぁぁぁぁぁ……!!」 マミは再び駆け出していた。 こけつ、まろびつ、もう自分の手足がどんな風に動いているのかわからない。 心臓のリズムさえめちゃくちゃだ。 ただ彼女は、デビルヒグマを、纏流子を飲み込み押し潰した通路の崩落から、逃れるためだけに走り続けた。 「デビル……、纏さん……!! うわぁあぁ……、あぁぁぁぁぁ……」 迫り寄る落石の轟音と波頭から走り逃げつつ、巴マミは喘いだ。 泣き叫びながら、必死で自分の心に整理を付ける。 そうしないと、今度死ぬのは自分だ。 デビルヒグマが、纏流子が、自分に賭けてくれたその命が、無駄になる。 目前に迫る倒壊した診療所へと踏み出しながら、マミはそこにいるはずの友へと叫びかけていた。 「暁美さん……!! 暁美さん……ッ!!」 浸水する診療所2階フロアに駆け込み、階段を駆け上がる。 だが暁美ほむらは、その姿も見えず、返事もしてこない。 つい先ほどまで、彼女とはテレパシーで連絡を取り合っていたのだ。 無事でいないはずがない。 向こうの思考が動転しているのか。それともテレパシーすら使えないほどに魔力が枯渇してしまったのか。 嫌な予感に、マミは焦って3階フロアに飛び出す。 そこには何体ものヒグマの死骸や、停止したエヴァンゲリオン初号機の巨体が転がっている。 その脇から、地上へと上がれるような穴が掘り抜かれ、午後の日差しが差し込んでいた。 「上……っ!? 脱出経路を、確保できたのね……!?」 マミは呼吸を整えて、エヴァンゲリオンの下半身を、よじ登り始めていた。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「許さんでち……、よくもこのゴーヤイムヤを……。よくもホトケヤを……」 巴マミが逃げたのとは別の方角、通路の北側に伸びている方向で、下水道配管の中を蠢く少女がいる。 正確には、スクール水着を着てヒグマの手足をしたピンク色の長髪の少女の、右半身だ。 ゴーヤイムヤ提督を構成していた存在の片割れ、穴持たず158の苺屋だった。 彼女は片足隻腕になったその身を、車の片輪走行のような体勢でひょこひょこと動かしながら、単眼になった瞳を怒りに燃やし、半分だけの大顎で唸りを上げた。 「このイチゴヤは……、この恨みを決して忘れんでち……。 水上艦は……、皆殺しにしてやるでち……!!」 【Cー5 ヒグマ帝国・下水道/午後】 【穴持たず158・苺屋@ヒグマ帝国】 状態:右半身のみ 装備:61cm四連装(起源)魚雷、水着、今までに喰い溜めた胃石 道具:潜水技術、胸まで開く口 [思考・状況] 基本思考:艦これ勢への奉公よりも水上艦を沈めることを優先する 0 許さん……、水上艦は許さん……!! 1 殺してやる……!! あの場にいた水上艦全て……!! 2 潜水艦の持つ深き力で、殺してやる、シロクマァァァァ……!! ※艦これ勢黎明期に自分の身を艦娘製造の実験台として使ったマッドエンジニアであり、実験段階だった建造により伊58と伊168の体半分ずつにヒグマの手足がついたような体になっていました。 ※口が深海魚のように胸まで裂けており、咬合力の強い牙で様々なものを自在に噛み砕くことができるほか、口腔内圧を使った空気砲のような用途にも使用できます。 ※『第十かんこ連隊』は事実上瓦解しました。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「……どうして。どうしてこの島には深海棲艦しかいないの……!?」 戦闘の終焉が爆風とともに告げられた後、瑞鶴はほとんど更地になってしまった総合病院の跡地で、地面にへたり込んでしまった。 度重なる戦闘の連続に、疲労がどっと襲いかかる。 5機の富嶽を直掩機として周囲に旋回させながらも、彼女はあまりにも理不尽で不運に思える今までの自分の状態を嘆いた。 何しろ彼女にとっては、この島で見るもの聞くもの出会うもののほとんど全てが深海棲艦だったのだ。 これはあまりにもおかしい。 ちゃんとヒグマ提督という上司やモノクマという上司がいて、自分は彼らが活動している島の中で任務にあたっていたはずではなかったのか――。 そこまで考えて、彼女はふと衝撃的なひらめきに辿り着いていた。 「そうか……!! 元からこの島は、深海棲艦の本拠地だったんだわ!!」 瑞鶴は膝を打つ。 彼女の頭の中で、ジグソーパズルのピースがはまっていくように今まで体験してきた事実が組み合わさってゆく。 そのピースが本当は全て裏返しになっていたのだとしても、幸運な彼女はそんな些細なことに気づきはしなかった。 「絶対そうよ!! っていうか、ただの熊なはずのヒグマが喋って立って歩いてるって時点で、そもそもおかしかったのよ!! ヒグマって人食いする動物じゃない!! あんなのが人類を守る私たち艦娘の提督だなんて有り得ない!! 提督の皮を被ったヒグマ!! ヒグマの皮を被った深海棲艦!! そう――、ここは、新型のヒグマ級深海棲艦の棲息地だったのよ!!」 常識的に考えて、ヒグマは日本語を喋ったりはしない。 その上、ヒグマが人間を襲った話などいくつも存在する。 『穴持たず』と呼ばれるヒグマならばなおさらだ。 そして艦娘の常識として、艦娘は人間を守り、深海棲艦と戦うものだ。 これはおかしなことだ。 なぜヒグマ製艦娘の常識としては、ヒグマが上司で当然なのだろうか。 ヒグマは人間を襲う。艦娘は人間を守る。 本来はほとんど絶対と言っていいほどに、相容れないものだ。 聡明な瑞鶴にはすぐにわかった。 この島の喋るヒグマは、みんな深海棲艦だったのだ。 瑞鶴は今の今まで、そんな深海棲艦の策略にハマり、寝起きの刷り込みにつけこまれ、いいように騙され続けていたのだ。 ここがそんな新型の深海棲艦の本拠地だったとするなら、彼女の中では全ての辻褄が合う。 「はは……。考えてみれば当たり前じゃない。 普通こんな辺境の北方海域の島に、人間や提督や艦娘がいるわけないじゃない……。 いるとすれば深海棲艦くらい……。それを私は、まんまと騙されて、生物に擬態した深海棲艦どもにこき使われて……。 初めから、わかりきってたことじゃない……」 北方海域といえば、姫クラスの深海棲艦がうじゃうじゃいる海域だ。 師走のころにはよく掃討に出かけたものだ。 瑞鶴はおそらく、そこの新型の深海棲艦に鹵獲され、記憶を改竄されて使役されるところだったのだろう。 考えるだに恐ろしく許し難い所行だ。 「よくも、よくも私を騙してくれたわね……!? 絶対に。絶対に打ち滅ぼしてやる……、深海棲艦……!!」 「あ、あの……、大丈夫ですか……?」 「ひぃ――!?」 その瞬間、座り込んだまま握り拳を震わせていた瑞鶴に、後ろから声がかかった。 反射的に振り向いた彼女の前に、血の気のない顔ながら彼女を心配そうに見つめる少年の姿があった。 地下から上がってきた、碇シンジだった。 直掩機とともに佇む瑞鶴を一目見た瞬間、シンジは彼女が球磨と同じ艦娘なのだと察する。 デーモン提督が口走っていた、地上で戦闘を行なっていた人物だ。 だから彼は包帯代わりの服の切れ端を巻いた千切れた両手の先を、にこやかに瑞鶴に差し伸べようとする。 瑞鶴は慄然と恐怖した。 ――よくできた人間の造形だ。 でも惜しかった。この少年型深海棲艦には両手の先がない。 その上顔色が悪すぎる。血の気がなくて紙のように真っ白だ。 どう考えても深海棲艦に間違いない。 「騙されるもんかァ――!!」 「えっ」 瑞鶴の手が、シンジの顔面に伸びる。 シンジはその瞬間に起きた出来事を、何も理解できなかった。 「ぽきゃ」 碇シンジの頭蓋骨は、80トン以上ある瑞鶴の握力を受けて、一瞬にして大輪の花を咲かせ炸裂した。 吹き散らされる真っ赤な血と脳ミソの花嵐に、瑞鶴は引き攣った笑みを浮かべる。 ――ほら。普通の人間の頭が、私みたいな女の子の握力で潰れるわけがない。 骨が柔らかすぎる。クラゲみたいだ。おにぎりより柔らかいもの。 危ない危ない。血の色を赤くしてみたところでもう騙されないわよ。 「死ねっ! 死ね死ね死ね死ねっ! 汚らわしい深海棲艦ッッ!!」 そうして彼女は、命を失って倒れた碇シンジの肉体へ、トドメを刺すように執拗に富嶽の爆撃を落としていった。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 「てめえェッ!? いったい“何者”だっ!!」 「ひえあぁ!?」 だがそのさなか、瑞鶴にはまたもや叫び声がかかる。 それは体長4メートル近くもある、余りにも巨大なヒグマだった。 それが驚愕と怒りに眦を歪ませて、怒号を上げながら彼女へと近づいてくる。 碇シンジに続いて地上へと上がってきたナイトヒグマだ。 瑞鶴は恐れをなして、爆撃を行なっていた富嶽をただちに突撃させていた。 「攻撃隊ィィィィッッ――!!」 「くっ――!? “塞馬脚”!!」 低空から投下される爆弾が着弾する寸前に、ナイトヒグマは後ろに大きく体をのけぞらせて回避する。 そして前脚を地面に突くと同時に後ろ脚を大きく振り上げ、ムーンサルトキックのような挙動でその爆弾を上へと弾き返す。 「何ですって――!?」 「翻ってェ――! “三日月突き”!!」 さらに、後方の瓦礫に後ろ脚を突いて三角跳びのように翻った彼は、その巨体からは信じられない身軽さで、飛行する富嶽のさらに上を取っていた。 驚く瑞鶴の目の前で、弾き返された爆弾と上空からの鋭い爪により、富嶽編隊の先頭2機が瞬く間に撃墜される。 「オラァ、“虎杖散らし”ッ!!」 そして着地と同時に駆け抜けたナイトヒグマの爪は、残る3機の富嶽をも瞬時に乱れ切りにした。 彼は降り注ぐ航空機の残骸の中、恐怖に震える瑞鶴の元へ大股で歩み寄ってゆく。 瑞鶴はわななきながら、矢筒の矢を手に取る。 だがもう、弓につがえている時間はない。 苛立ちと共に唸るナイトヒグマに向け、彼女はその矢を、素手で投げつけるしかなかった。 「……てめぇ、“艦これ勢”だなッ!?“タダ”じゃ済まさねぇぞォ!!」 「へやぁああぁぁぁぁ――!!」 それはただの偶然だった。 その時、破壊された富嶽の残骸の翼が、ナイトヒグマの目の前を落下したのだ。 ナイトヒグマは目の前の翼に隠され、瑞鶴が矢を投擲するリリースポイントを見逃した。 そしてそれは、彼女が手投げする矢の威力と速度を、彼に容易く見誤らせた。 「――ガッ!?」 その矢は、音よりも早くナイトヒグマに突き刺さった。 当然だ。 瑞鶴の筋力は既に、彼やその他のヒグマの力を、軽く凌駕している。 野球選手を元にした研究結果では、投球速度は筋力増加したパーセンテージに対し、そのおよそ0.2倍だけ加速するとされる。 ひ弱な女子である瑞鶴が仮に以前、キャッチボールするような時速30kmの球しか投げられなかったとしても、彼女の筋力は今、およそ一般的な女子の2800倍以上になっている。 その場合、彼女が投擲した矢の速度は、最低でも単純計算でおよそいくらになるのか。 ――マッハ14だ。 瑞鶴の投げた重く太いその矢は、高速徹甲弾のように衝撃波と共にナイトヒグマの眉間を貫通し、深々と大脳を抉った。 そして次の瞬間、彼の頭蓋を木端微塵に粉砕しながら、矢は爆発していた。 「ひぃ……、早く、早くここから逃げなきゃ……!!」 瑞鶴はもう、その標的の生死を気にしている余裕もなかった。 ここの地下からは、先ほどから何度も何度も、バリエーションに富んだ新型の深海棲艦が無限に思えるほど湧き出し続けているのだ。 これ以上ここにいて戦闘を繰り返していたら、身が持たない。 瑞鶴は慌てて総合病院跡から撤退しようと脚を動かす。 だが焦りと恐怖でバランスは崩れ、まともに走れない。 次の直掩機を召還しようと取り出す矢も、震えてうまく弓弦にかからない。 「瑞、鶴……!? どうしたクマ……!? これは一体、何があったクマ――!?」 「ぎゃああああぁぁぁ――!! 出たあぁぁぁぁぁぁ!!」 そんな時に、またしても地下からは、何者かが顔を覗かせていた。 ふらふらとした足取りで近寄ってくるその少女は、間違いなく軽巡洋艦の球磨の姿をしていた。 だが瑞鶴の知っている球磨は、そんなゾンビのような歩き方はしないし、表情だってそこまで茹だったように力が抜けてはいないはずだった。 どう考えても深海棲艦だった。 瑞鶴は裏返った絶叫と共に、そんな球磨の姿に向けて、ろくすっぽ確認もできぬまま矢を放つ。 矢は5機の零戦となり、呆然とする球磨の隙だらけの胸板に機銃を掃射していた。 「――球磨!? 球磨ッ!?」 「あひぇあぁぁぁぁぁ――!!」 後ろからは、さらに別の深海棲艦らしき者の声が聞こえた。 瑞鶴もう、振り向くこともできなかった。 それっきり彼女は、恐怖の叫びを放ちながら、全速力で総合病院の跡地から逃げ出すだけだった。 「……ぐ、……あ……」 全身に機銃の弾痕を開けた球磨は、総合病院の地面に倒れ痙攣している。 溢れ出す血に染まる彼女の元に、遅れて地上へ上がってきた暁美ほむらが駆け寄っていた。 高速で見回した彼女の視界には、服の破片しか残っていない碇シンジの残骸、頭部を爆破されたナイトヒグマの死体、そして走り去ってゆくツインテールの女と、空中に飛ぶ模型のような零戦の編隊が映る。 全身の毛穴が粟立った。 (小型の戦闘機――!? 角速度、転回にかかる時間は……!?) その状況から、逃げてゆく女と、そのラジコン模型のような零戦の部隊がこの惨劇を引き起こしたのだと、ほむらは一瞬で理解する。 ほむらは右腕で球磨の体を抱き寄せながら、左手に3つの手榴弾を取り出し、そのレバーを引き起こし掴みつつ、一気に口でピンを引き抜いていた。 零戦が旋回して戻ってくる。 掃射される機銃の火線が、再び球磨とほむらの上に降り懸かろうとする。 「ああぁっ――!!」 ほむらはその瞬間に、球磨を抱き寄せながら跳びすさり、全力で左手の榴弾を投げ上げていた。 タイミングを計算し、炸裂の寸前まで保持していたMk-II手榴弾は、機体の通過にぴったりと的中する。 下部の翼端で爆発した人力の対空砲撃が、過たずその凶鳥の群れを撃墜していた。 「ひぃ……、ひぃ……!! 深海棲艦だ……! 深海棲艦がどんどん湧いてくる……!!」 ただ恐怖に逃げるばかりの瑞鶴は、背後の遠くで巻き起こるそんな事態を、意識する余裕もなかった。 逃げなければ、湧き続ける深海棲艦の圧倒的な物量で、最終的に消耗戦から敗北するのは明らかだ。 一度どこかで体勢を立て直さなければならない。 草原を駆け抜け、鬱蒼とした森の中に踏み込み身を隠し、瑞鶴はようやく荒れた息を整えようとうずくまる。 「翔鶴姉……、翔鶴姉……。助けてよぉ……。 なんで私、こんな目にばっかり遭うの……? こんな不運ありえないよ……」 瑞鶴は、自分の血文字で『シ』と描いた12cm30連装噴進砲を抱えて涙をこぼした。 物言わぬ噴進砲に対して、彼女は理不尽で不運としか思えない自らの境遇を嘆くばかりだ。 だがその『翔鶴姉』は今回も、確実に彼女を助けていた。 そして瑞鶴は、紛れもなく幸運だった。 瑞鶴はあまりに幸運すぎて、自分の幸運に気づかなかった。 「……本当に、なんで私はこんなに満たされないんだろ……。 もう私、艦載機が無駄に多いだけの微妙性能じゃないのに……」 さめざめと泣く瑞鶴の心は、堪えようもない空虚感で一杯だった。 彼女は確実に、強くなってきたはずだった。 だが強くなればなるほど、彼女はその度に何か大切なものを失ってしまったような気がしてしかたがない。 それでも、自分が何を失ってしまったのか、幸運な瑞鶴にはもうわからない。 失ってしまったものを思い出すことは、今までツケにしてきた全ての不運を、一度にひっかぶってしまうことと同じだったからだ。 微妙なのは本当に彼女の艦載機だったのか。 微妙なのは本当に彼女の性能だったのか。 それとも彼女の思考だったのか。 瑞鶴は第二次ソロモン海戦において、自分の味方、直掩機である零戦を、アメリカ軍機と間違えて対空戦闘を行なったことがあるという。 彼女の混迷を払える僚艦は、果たしてどこにいたのだろうか。 それはもはや、誰にもわからない。 「そうだ……、そうだよ……。きっとまだ、深海棲艦を倒し切れてないからだ……。 この島の深海棲艦を、みんな、みんな、轟沈させなきゃ……」 瑞鶴は泣きながら、凄絶な笑みを口の端に浮かべた。 そうして森の陰に潜みながら彼女はまた、ガンダムの装甲で作った、彼女しか食べられぬおにぎりを噛み砕いた。 甘い恍惚感と充足感と共に、瑞鶴の体が痙攣する。 光と共に、背の矢筒の中に新たな矢が生成される。 ――瑞鶴は先程から、自分の体内で艦載機を製造し始めていた。 幸運な瑞鶴は、そんな現象に対して、違和感を覚えることもなかった。 身の丈にあまるガンダムを貪食して自己改造したのだ。 幸運な彼女がそんな機構を備えてしまうことは、ある意味当然の結末だ。 ただの炭素繊維強化プラスチックをこねて食べただけで、艦載機が作れてしまう。 なんて幸運で素晴らしい、恐ろしく狂った機能だろうか。 零戦だろうと富嶽だろうと震電改二だろうと、作り放題だ。 思いのままだ。 もはや艦載機が無駄に多いだけの微妙性能になど、悩まされることはない。 それは実に幸運で喜ばしいことだった。 「翔鶴姉、見てて……。私、絶対に深海棲艦を、殺し尽すから……」 その能力は、彼女が深海棲艦と断じて戦った、戦艦ヒ級の機構にも似ていた。 【Cー8 森/午後】 【瑞鶴改ニ甲乙@艦隊これくしょん】 状態 疲労(大)、小破、左大腿に銃創、右耳を噛み千切られている、右眉に擦過射創、左耳に擦過創、幸運の空母、スカートと下着がびしょびしょ 装備 12cm30連装噴進砲 、試製甲板カタパルト、戦闘糧食(多数) コロポックルヒグマ&艦載機(富嶽、震電改ニ、他多数)×100 道具 ヒグマ提督の写真、瑞鶴提督の写真、連絡用無線機 [思考・状況] 基本思考 艦これ勢が地上へ進出した時に危険な『多数の』深海棲艦を始末する 0 深海棲艦を殺す……。殺し尽くさなきゃ……。 1 危険な深海棲艦が多すぎる……、何なのよこの深海棲艦たちは……ッ!! 2 偵察機を放って島内を観測し、深海棲艦を殺す 3 ヒグマ提督とやらも帝国とやらも、みんな深海棲艦だったのね……!! 4 ヒグマとか知らないわよ。ただの深海棲艦の集まりじゃない!! 5 クロスレンジでも殴り合ってやるけど、できればアウトレンジで決めたい(願望)。 [備考] ※元第四かんこ連隊の瑞鶴提督と彼の仲間計20匹が色々あって転生した艦むすです。 ※ヒグマ住民を10匹解体して造られた搭載機残り100体を装備しています。 矢を発射する時にコロポックルヒグマが乗る搭載機の種類を任意で変更出来ます。 ※CFRPの摂取で艦載機がグレードアップしましたが装甲空母化の影響で最大搭載数が半減しました。 ※艦載機の視界を共有できるようになりました。 ※艦載機に搭乗するコロポックルヒグマの自我を押さえ込みました。 ※モノクマから、『多数の』深海棲艦の『噂』を吹き込まれてしまっているようです。 ※お台場ガンダムを捕食したことで本来の羆謹製艦むす仕様の改ニに変化したようです。 【戦闘糧食】 瑞鶴がお台場ガンダムの装甲(CFRP)を握り飯状に手で丸めて作った瑞鶴お手勢の携帯食料。 食べると戦意高騰と共に艦載機が補充される。美味しそうだが人間が食べると 歯が欠けたり人体に有害な成分を摂取して死に至るので注意しよう。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ お前に何があったクマ、瑞鶴……。 ぬかったクマ。 知っている者だからと、戦場における心構えが、なってなかった。 状況の探索もせずに不用意に近づくなど、してはならないことだ。 冷静さを欠いていた。 毒に浮かされていた。 ……いや、言い訳なんてできんクマ。 「ヒュー……、グピュー……」 のどを撃ち抜かれて、声が出ない。 首の血管も裂かれたみたいだクマ。 「しっかりして、球磨!! すぐに治る……! マミさんが、マミさんが来てくれるから!!」 いや……、これは無理だクマ。 致し方ないクマ。 「止まって! 止まって……! なんで血が止まらないの……!? お願い……、お願い……!!」 ほむら、頼むからそんな悲しそうな顔をしないで欲しい。 ほむらは、愛しい人のところに辿り着くまで、諦められないんだろクマ? それじゃあ、こんな軽巡が一隻轟沈しただけで、涙なんて零しちゃ駄目だクマ。 ただの駒として見て欲しいクマ。 情なんてうつさないでいいクマ。 球磨は、ほむらのために、粉骨砕身するクマ。 その魂のひとかけらまで、使い潰す気でいて欲しいクマ。 瑞鶴の運は、球磨にも幸運を運んできてくれたクマ。 球磨は、ようやくわかったクマ。 ほむらが持たせてくれたこの装備の使い方が。 この球磨の魂を。傍に立ち、立ち向かうための魂を。 ほむらに手渡す方法が――。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 暁美ほむらは、逃げていく瑞鶴を追うことはなかった。 この惨状の下手人が彼女であることは分かり切っていたが、それよりも先にほむらは、まだ息のある球磨を、どうにかして救うことしか考えていなかった。 全身に機銃の弾痕を開けた球磨からは止めどなく血が溢れて、その衣服や、座り込むほむらの膝を濡らしていく。 そんな彼女の傷を癒す手段は、もはや一つしかなかった。 暁美ほむらの手に、紫色の光が灯る。 魔力の光だ。 それは彼女の最後の、魂の光だ。 彼女は今、時間停止にしてあとわずか5秒分の、最後の魔力を使って治癒魔法を行使している。 それが意味することは、わかりきっていた。 それでも、ほむらはそうせずにはいられなかった。 考えるより先に、ほむらの魂は、もう魔法を使っていた。 球磨の傷が、ほんのわずかに、塞がった。 喉に開いていた風穴が、ほんの少しだけ。 それでも確かに、球磨の瞳に生気が戻るのを、ほむらは見た。 「球磨……!?」 「ふゅ――、む、ら……」 血塗れの球磨が、身じろぎをした。 嗚咽混じりで、声を漏らした。 それは、大きな希望に思えた。 自分はこのかけがえのない仲間を、沈めずに済んだのだ――。 そう、ほむらは歓喜と興奮を身に溢れさせた。 手を取れば、血で滑るその右手は、確かに強く、ほむらの手を握り返す。 抱きかかえた球磨は、微笑んでいた。 娘を見守る母親のような、慈愛と信頼に満ちた表情で、彼女は一言だけ囁いた。 「……また会える時まで、指揮を、頼んだクマ」 そう、一言だけ。 そう囁いて、球磨は眼を閉じた。 ほむらの掴んでいた右手が、血のぬめりと共に、地面に力なく滑り落ちた。 死んでいた。 ほむらの魔力は、球磨の艦体に刻まれた傷を塞ぎきるには、あまりにも少なかった。 球磨の肉体からは、幾条もの弾痕から、血がいまだに流れ続けていた。 呆然としたままだったほむらの手から、力が抜ける。 抱えていた球磨の体は、ほむらの膝から、ずるずると血を引いて地に落ちた。 「会えない……。会えないわよ……。 本当に死んでしまったら……、どうやってもう一度、あなたに会えるというの……?」 膝崩れのような姿勢で、ほむらの眼は、震えていた。 開いた瞳孔に映る球磨の姿は、答えなかった。 球磨はほむらの右手に、一本の歯を残していた。 戦いの前に、ほむらが彼女に手渡していたもの。 それだけだ。 彼女が一体何を伝えたかったのか、ほむらにはわからなかった。 のろのろと、ほむらの指は血塗れの歯を掴んでいた。 「暁美さん――!?」 「ああ……、良かった。マミさん、来てくれたのね……」 その時ほむらの背中から、巴マミの声が聞こえた。 ほむらはゆるゆると、おっくうそうに、背後の彼女へと振り向く。 魔法少女の変身が、解けていた。 眼鏡だけの裸になってしまったほむらは、その手に乗った宝石を、ゆっくりと巴マミの方に差し出す。 ほむらはその宝石に、一本の歯を突き刺していた。衛宮切嗣の、魔力切断の歯だ。 ソウルジェムをその歯で切り裂き、砕き割ることで、ほむらは確実なる自殺を試みていた。 抉れたソウルジェムからはもう、黒よりもおぞましい色合いをした断面が覗き、濁った瘴気のようなものが溢れ出てきている。 だが、巴マミは間に合った。 彼女が来てくれたのならば、話は別だった。 「私が遺せる……、最後の物資だから……。どうか有効に使って、ね……?」 「暁美さん……!? 何を……!?」 地下から上がってきた巴マミは、視界を埋め尽くす地上の惨劇に反応する暇もなかった。 暁美ほむらが差し出すソウルジェムは、真っ黒だった。 それが意味する事柄を、マミはただちに理解した。 魔力が枯渇した絶望の先に待つ、魔女化。 そうして魔女と化した自分を倒し、魔力源であるグリーフシードを受け取ってくれ、と、ほむらはそう言っているのだ。 「駄目……! 駄目よ! 暁美さん……!! 諦めないで!! 絶望しないで――!!」 「諦めたくない……。私だって、諦めたくないのに……」 悲痛な叫びを上げながら、マミはほむらの方に駆け出そうとした。 その言葉に、ほむらの眼には大粒の涙が浮かんだ。 初めから、わかりきっていたことだった。 彼女自身、知っていたことだった。 それでもどこかに、誰かが希望を見いだしてくれるかも知れないと、暁美ほむらは這いずるようにして道を進んできた。 そして事実、その希望の道は、示されていたはずだった。 他でもない、かけがえのない秘書艦であった球磨の言葉によって。 『ほむら……。頼むクマ……。一緒に……、してほしいクマ……』 それは理知的で包容力のある、母親のような彼女が、初めてほむらに語った、お願いではなかっただろうか。 なぜその時ほむらは、彼女の願いに、応じてやれなかったのか。 時間は、ないわけではなかった。 10分や15分程度の遅れなど、もはや大した違いではなかっただろうから。 ――その10分や15分の違いで、この惨劇は回避できたのかも知れなかったのに。 暁美ほむらは、仲間を信じきれなかった。 そうして一人選んでしまった結末が、これだった。 仲間たちは、この道を選んでしまった暁美ほむらのせいで死んだのだ。 全ての道は今、暁美ほむらの自己完結によって、絶望に落ちた。 「もう展望が……、見えないの……」 こぼれた涙が、ソウルジェムに落ちた。 巴マミの手は、あと一歩、届かなかった。 その瞬間、マミの体を風の奔流が弾き飛ばす。 瘴気の柱が、暁美ほむらから立ち昇る。 地に転げたマミが身を起こしたとき、そこはもう、総合病院の跡地ではなかった。 歪んだ空にビル群が林立する暗い空間は、マミにも見覚えがあった。 見滝原市だった。 ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 『瑞鶴……、瑞鶴め……。大惨事よ……! 地下の生存者は、どうなったの!? 今の、状況は……!?』 地面の泥が、ざわざわと蠢いた。 数多の死体から流れた血液の水分と、砕け散った瓦礫の粉塵から、ようやくまとまった行動ができるほどに体を復元させた、ゴーレム提督だった。 彼女の肉体は、ピースガーディアンのビショップと同じく、尋常の手段では滅ぼしきれない。 体の原料となる水と土から完全に切り離した上で消滅させられない限り、時間さえかければ何度でも彼女は復活できる。 だがそんな彼女も、あまりに様変わりした周囲の様子に、一瞬戸惑った。 目の前には、艦娘の球磨が、血を流して死んでいた。 その隣には黒髪の少女が寄り添うように、服も纏わぬまま全裸で倒れ伏している。 そして何より、周囲の風景は、全く見知らぬ都市の夜だった。 「あ、あ……」 ゴーレム提督の隣には、黄色いドレスのような衣装をまとった少女が、ひきつった声を上げている。 巴マミだ。 「いやあああぁぁぁぁぁぁぁ――!?」 彼女たちの目の前には、見上げるほどに巨大な、一人の魔女がいた。 魔女の頭蓋は、砕け散っていた。 砕け散った頭には、彼岸花が咲き、涙の代わりに、そこから彼女の歯がこぼれ落ちていた。 ここは、偽りの見滝原が再現された、暁美ほむらの結界だった。 巴マミがいくら叫んでも、目の前に広がった絶望が、覆ることはない。 ジャン・キルシュタインは、もう助からなかった。 四宮ひまわりは、眠気に抗えなかった。 この戦いには、勝ち目がなかった。 暁美ほむらは、絶望に堕ちるしかなかった。 それは初めから、わかりきっていたことだった。 出発点が違うだけのただひとつのフレーズが、平行して走りながら4重の世界に変貌する。 本当は、最初の最初に目撃したものを強い意思をもって観察し続けるなら、それは何の変化も示さず、最初の姿を維持するはずだった。 しかしながら、途中で現れるミスリードの工作に従ってしまえば、それは一瞬で別の姿に変わってしまうのだ。 そして意思を貫徹し、アナタが事実を目の当たりにした時。 平行展望はこう示すのだろう。 ――え? 何言ってんの? ぜんぜん違うじゃない。気でも狂ったんじゃないの? 【ジャン・キルシュタイン@進撃の巨人 死亡】 【第七かんこ連隊@ヒグマ帝国 瓦解】 【穴持たず1・デビルヒグマ@穴持たず 死亡】 【纏流子@キルラキル 死亡】 【穴持たず168・ホトケヤ@ヒグマ帝国 死亡】 【ナイトヒグマ@ヒグマ帝国 死亡】 【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン 死亡】 【球磨@艦隊これくしょん 死亡】 【Cー6 総合病院跡地(くるみ割りの魔女の結界)/午後】 【Homulilly(暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ)】 状態:デキソコナイの半熟魔女 装備:なし 道具:なし 基本思考:前に進めなくなってしまった責任をとって死ぬ 0:みんな、私のせいで死んでしまった……。 1:巴マミ……、早く私を殺して……。 2:まどか……、まどか……。 3:ごめんなさい……、ごめんなさい……。 4:諦めたくない……、でも死ななきゃ……、諦めたくない……、でももう希望はない……。 [備考] くるみ割りの魔女。その性質は自己完結。歯はこぼれ頭蓋はとろけ目玉も落ちた。かつて数多くの種を砕いたその勇姿も壊れてしまっては仕様がない。もう種を砕けない頭には約束だけが惨めに植わるが、起源の歯が中途半端に切り裂いた魔女はそれでもまだ魔法少女の姿を色濃く残す。 数多の戦友を自分の責任で死なせてしまったこの魔女が最後に望むは自身の処刑。だが首をはねる程度では魔女の責任は取れない。この愚かな魔女は永遠にこの此岸で処刑までの葬列と謝罪を繰り返すだろう。 この魔女に供物を手向けてくれる参列者は、本当は彼女が思っているよりもずっと多いのだが、目玉の落ちたこの魔女はそれに果たして気づけるのだろうか。 【穴持たず506・ゴーレム提督@ヒグマ帝国】 状態:疲労、『第十かんこ連隊』隊員(潜水勢)、元医療班 装備:なし 道具:泥状の肉体 [思考・状況] 基本思考:艦これ勢に潜伏しつつ、知り合いだけは逃がす。 0 何よ……、これ……。 1 艦これの装備と仲間を利用しつつ、取り敢えず知り合い以外の者は皮だけにする。 2 邪魔なヒグマや人間や艦娘は、内側から喰って皮だけにする。 3 暫くの間はモノクマや艦これ勢に同調したフリと潜伏を続ける。 4 地下は……、そしてここは、どうなったの……!? ※泥状の不定形の肉体を持っており、これにより方々の物に体を伸ばして操作したり、皮の中に入って別人のように振る舞ったりすることができます。 ※ヒグマ帝国の紡績業や服飾関係の充実は、だいたい彼女のおかげです。 【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】 状態:ずぶ濡れ 装備:ソウルジェム(魔力消費(大))、省電力トランシーバーの片割れ、令呪(残りなし) 道具:基本支給品(食料半分消費)、流子の片太刀バサミ@キルラキル、流子のデイパック(基本支給品、ナイトヒグマの鎧、ヒグマサムネ) 基本思考:正義を、信じる 0:暁美さん――!! 1:殺し、殺される以外の解決策を。 2:誰かと繋がっていたい。 3:みんな、私のためにありがとう。今度は、私が助ける番。 4:暁美さんにも、寄り添わせてもらいたい。 5:ごめんなさい凛さん……。次はもう、こんな轍は踏まないわ。 6:デビル、纏さん、球磨さん、碇くん……、ああ、ああ……!! ※支給品の【キュウべえ@魔法少女まどか☆マギカ】はヒグマンに食われました。 ※魔法少女の真実を知りました。 ※『フィラーレ・アグッツォ(鋭利な糸)』(魔法少女まどか☆マギカ~The different story~)の使用を解禁しました。 ※『レガーレ・メ・ステッソ(自浄自縛)』(劇場版 魔法少女まどか☆マギカ~叛逆の物語~で使用していた技法のさらに強化版)を習得しました。 ※魔女化は元に戻せるのだという確信を得ました。
https://w.atwiki.jp/battleofstellar/pages/13.html
Fate of Silence Battle of Stellar의 첫 번째 평행세계 스토리. 4차 성령전쟁의 마스터인 호타루와 그녀의 스텔라 서번트인 미마스를 중심으로 하는 스토리다. Battle of Stellar에서는 100편으로 최장편인 동시에 Battle of Stellar의 첫 번째 시리즈인만큼 Battle of Stellar의 기초적인 세계관을 드러내는데에 큰 역할을 하고 있는 시리즈다. 시리즈들 중에서도 유일하게 과거로 타임워프해서 3차 성전의 과거로 가는 스토리가 있다. 비록 그 일부지만 이 역시 3차 성전의 전개에 대한 이해를 돕기 위해서다.
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/3556.html
Fate/EXTRA CCC 機種:PSP 作曲者:KATE、James Harris 開発元:TYPE-MOON、イメージエポック 発売元:マーベラスAQL 発売日:2013年3月28日 概要 『Fate/stay night』を原作とする対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』の外伝的作品。 今作のBGMは全曲TYPE-MOONの音楽スタッフが制作している。 サントラの初回特典版は特典映像ディスクや特製ブックレットなどが付属していていろいろ豪華。 2018年12月29日に通常版のサントラが一般販売された。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc1 サクラメイキュウ 作:分島花音編:千葉 naotyu- 直樹 オープニングテーマ(OPサイズ収録)歌:分島花音 第13回378位第14回305位第17回898位第3回ゲームソング163位第2回オープニング77位PSP11位 追憶 KATE 予兆 桜のテーマ 旧校舎にて 校舎内(前期) 2013年336位 backyard of eden James Harris 迷宮第一層 電子の海の戦い~moon salto(I) 通常戦闘(前期) private(cosmos) マイルーム right stuff 校舎内(中期以降) shield cord braker KATE SG摘出 spinal coaster James Harris コースター降下(前期) 第7回939位第14回443位PSP70位 鮮血魔嬢 ランサー戦 第8回970位 spinal neg coaster Punish前半、コースター降下(中期以降) punish! Punish後半 private(lilac) マイルーム(夜) ピコ ガンバル ジナコの自室 BB channel BBのテーマ girl's side laboratory 迷宮第二層 月の海は静寂にて。 PSP124位 alter ego / M 迷宮第三層 その恋は毒のように アルターエゴ戦 第14回566位 aeriality free talk sick,home sink 迷宮第四層 over the top サーヴァント決戦(カルナ戦など)Fate/stay night「激突する魂」アレンジ PSP61位 ziggy clock / time out BAD END 無垢心理領域 Disc2 You can win by not losing James Harris 電子の海の戦い~moon salto(II) KATE 通常戦闘(後期) 通常戦闘曲329位 cosmic air ギルガメッシュ宝具発動時 PSP91位 iron maiden princess 迷宮第五層 shalala la inner core organism organism harmonics 少女ノ深層 calamity James Harris イベント戦 alter ego / S 迷宮第六層 WORLD END ゲームオーバー まだ未来が見えるのなら inner core harmonics 逆行運河/原初黎明 bottom black, moon gazer ラスボス戦 第12回893位第13回552位第2回ラストバトル324位PSP100位 喝采は流星のように セイバー宝具発動時 PSP124位 女神変生 殺生院天上楽土 anima ataraxia 真ラスボス戦 PIECE Fate/hollow ataraxia「last piece」アレンジ 花の記憶 Blossom.~Strings arrranged ver. 石濱翔編:帆足圭吾 Blossom. 石濱翔 エンディングテーマ(特典CD収録)歌:丹下桜 第2回エンディング220位 Disc3 breakthrough (deep arena) James Harris 前作でも使用されているFate/stay night「突破口」アレンジ survant_extra (saber, everything is on her hand) KATE セイバー宝具発動時(前作)曲名はservantの誤字? survant_stay_night (archer, nobody knows him / the hero) James Harris アーチャー宝具発動時(前作でも使用されている)曲名はservantの誤字? survant_extra (caster, extra life with anyone she wants) KATE キャスター宝具発動時(前作でも使用されている)曲名はservantの誤字? girl's side laboratory? last piece again Fate/hollow ataraxia「last piece」アレンジ The Memories of CCC KATEJames Harris ボーナストラック本作のメドレーバージョン サウンドトラック Fate/EXTRA CCC Original Sound Track 通常版 Fate/EXTRA CCC Original Sound Track 初回版 VISUAL WORKS + LIMITED CHARACTER SONG ゲーム限定版の同梱特典CD。 関連動画 プロモーションムービー第1弾 プロモーションムービー第2弾 オープニングアニメ
https://w.atwiki.jp/mboxlist/pages/63.html
【登録タグ カイト 曲 重音テッド TE】 Ephemeral fate P名:新城P
https://w.atwiki.jp/jamproject/pages/66.html
IN FATE 「世界中の全てがもし2人の愛を引き裂く敵へと成り果てたって…」 概要 2007年4月25日に発売されたシングルに収録されている曲。読み方は「イン フェイト」。接近戦(インファイト)ではない。 ゲーム、「セイント・ビースト~螺旋の章~」のOPとなっている。 作詞 奥井雅美 作曲 きただにひろし 熱すぎず冷たすぎずといった感じの曲である。 良曲でJAM曲でもあまり有名なほうではないが以外にファンが多い。 サビの途中でまっくんが歌う部分がある。 Live 関連ページ 曲別データベース SINGLE ALBUM コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/3862.html
タイトル基本データ 作品番号 FS、FH、FZ、FU(※PRカードのみ) ※「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」(作品番号:PI)、「Fate/Apocrypha」(作品番号:APO)とは別タイトル扱い。 エクスパンション セット名 セット番号 エキスパンション形式 セット枚数 備考 Fate/stay night S03 BP/TD 100+TD限定2 Fate/hollow ataraxia SE03 EB 45 Fate/Zero SE13 EB 27 Fate/Zero S16 BP/TD 100+TD限定5 Fate/stay night Unlimited Blade Works S34 BP/TD 100+TD限定20 Fate/stay night [Unlimited Blade Works]Vol.II S36 EB 100 特徴 WS初期タイトルの一つ。 ブースター発売回数の多さから広いカードプールを持つ。 一方で下記のデッキタイプを見れば分かる通り、特徴・サポートカードが《マスター》《サーヴァント》で二分されているうえに、「セイバー」「凛」などの専用ネームサポートも多く、難しい構築を迫られるタイトルである。 Fate/stay night、Fate/hollow ataraxiaは流石に現在の視点から見るとパワーの物足りないカードが多い。しかし魔弾の射手 凛や凛&アーチャーはパワーこそ低いが独自の強みを持っており、現在でも十分採用が可能。ステンノ&エウリュアレも後年「ライダー」ネームが増加したことで評価を上げた1枚である。 エクストラ及びブースターで追加されたFate/Zeroでは、収録された《マスター》の多くが《王族》《サーヴァント》のパンプや回収など補佐的なカードで、大々的な強化はされなかった。 一方で《サーヴァント》には覇道の王 ライダーによるクロック送りやサポートカードとして“セイバーの左手”ランサーなどが追加され、《サーヴァント》を軸としてデッキを組むことも可能になった。 Fate/stay night Unlimited Blade Worksでは《マスター》サポートとして銀糸錬金 天使の詩 イリヤ、《武器》サポートとして凛のサーヴァント アーチャーが登場し、これまでの山札削りの弱さが改善された。 また新規のレベル3としてショット持ちの騎士の誓い セイバーや経験達成で早出しできる勝利のために 凛も追加されている。 Fate/stay night [Unlimited Blade Works]Vol.IIでは対応範囲の広い集中を持つ“投影開始”士郎が追加。更に初代のレベル3が“約束された勝利の剣”セイバーと“主と従者”凛&アーチャーとしてリメイクされたほか、強力なCXシナジーを持つ“無限の剣製”士郎も登場したことでレベル3の選択肢が広がった。 “令呪の使用”士郎や“戦いの果て”アーチャーなどによって課題だったレベル1のパワーラインの低さも改善され、全レベル帯に渡って大幅に強化されたといえる。 チェンジ方式は「ドローフェイズ/自身をクロックに置く。または、自身を控え室に置く。」 一昔前は「空の境界」もネオスタンで組めるルールであったが、こちらは現在はMELTY BLOODと統合されている。 主なデッキタイプ 【セイバーデッキ】 「士郎」「セイバー」を中心としたデッキタイプ。 どちらもほぼ共通して特徴《武器》を持つので、他の《武器》を持つキャラとサポートカードを共有できるのが強み。 【アチャ凛デッキ】 「凛」「アーチャー」を中心としたデッキタイプ。 “主と従者”凛&アーチャーを始めとしたバーン持ちのレベル3が多く存在しており、詰めに優れたデッキタイプである。 【桜ライダーデッキ】 緑の各種「ライダー」のサポートを活かしたビートダウン。 回収の難しいステンノ&エウリュアレをいかにして舞台に揃えるかが鍵となる。 キーカード ステンノ&エウリュアレ 「ライダー」へのネームパンプと特殊な能力付加ができるLv0キャラ。 ネームパンプは1枚では発動しない為序盤から揃えるのは一苦労だが、パンプ値は1000と高く、最低でも+2000が期待できる。もう一方の効果はサイドアタックできない代わりに相打ちされなくなる効果を与えるものであり、こちらも強力。 日常の象徴 桜 緑限定の冬のひととき 暁互換。 回収の難しいステンノ&エウリュアレはもちろん、各種「ライダー」を自由に持ってこれる。 【マスターデッキ】 特徴《マスター》を中心としたデッキタイプ。 かつてはfateの代表的なデッキタイプの一つであり、「マスタービート」といえば、反英雄アヴェンジャーを利用したクロックアンコールビートのことを指していた。現在ではカードプールの増加によりクロックアンコールに依存しないデッキを組むことも可能になっている。 キーカード 銀糸錬金 天使の詩 イリヤ 《マスター》版冬のひととき 暁互換。非常に汎用性が高く、様々な状況で役立つ。 【サーヴァントデッキ】 《サーヴァント》を中心としたデッキタイプ。 キーカード “セイバーの左手”ランサー 1500助太刀に加えて、《サーヴァント》に1000パンプできる。 パワーの割り振りができることから、1枚で2体のキャラを守ることもできる。 【ギルバーン】 “王の財宝”ギルガメッシュの“王の財宝”とのCXシナジーによるバーン能力を活かしたデッキタイプ。 “王の財宝”ギルガメッシュのバーン能力はデッキトップのトリガーアイコンを参照する。 また、騎士の誓い セイバーや“英霊”アーチャーといったタイトル内のレベル3キャラもデッキトップのカードのレベルが高いほど効果を発揮する。 このため、通常のデッキ構築では考えられないほど大量のレベル2以上のキャラを積み込む特殊な構築が求められる。 デッキ内のトリガーアイコンの割合を上げるために、トリガーアイコンを持たないレベル0・レベル1のキャラは厳選して投入する。 過去の英雄 セイバーはCXシナジーで少ないキャラを使いまわすことができ、対応CX運命の夜もストックブーストタイプ・トリガーアイコン付きとこのデッキとの相性が抜群。 “戦闘続行”ランサーもリバース時にデッキトップがレベル2以上であれば手札に戻れるので相性がいい。 上記キャラは殆どが特徴《武器》なので、凛のサーヴァント アーチャーのレスト集中を無理なく活かせる。 以上の通りデッキ内の多くのカードがシナジーしており、うまく回ればかなりの破壊力をみせるデッキタイプである。 大型大会でも多くの入賞成績を残している。 参考: BCF2016 大阪地区大会 タイトルカップ - タイトルカップ「Fate」 BCF2016 仙台地区大会 タイトルカップ - タイトルカップ「Fate」 WGP2016 大阪会場 ネオスタンダード Bブロック決勝トーナメント進出 以下、コメント欄 世界観違うからって聞いたけど。まぁ本音は知らないけど -- (名無しさん) 2014-09-30 17 05 08 メルブラをですね -- (七夜 宇魔異暴) 2014-12-01 23 36 49 共鳴の効果処理が?なんですが -- (名無しさん) 2015-06-15 23 23 22 同じキャラが2体いる場合見せるはカード1枚でいいんでしょうか? -- (名無しさん) 2015-06-15 23 24 39 ↑見せるカードは です。ミス -- (名無しさん) 2015-06-15 23 25 24 ↑普通に使うキャラ1枚ごとに1枚ずつ見せればOK -- (名無しさん) 2015-06-16 11 36 17 ↑↑要は共鳴元(公開カード)が同じなら1枚あれば複数枚解決できる -- (名無しさん) 2015-06-16 13 30 06 追加決まったか・・・前回の追加は個々で見ると悪くないんだけど、相変わらず特徴縛りとパワーラインが低くてきついのでなんとかなると嬉しいな -- (名無しさん) 2015-10-05 00 42 59 そういやエウテルペはカムバックで扉になったけど、別れの言葉も期待していいんだろうか -- (名無しさん) 2015-10-05 00 44 19 起動使わない限りパワー出ないし、別れの言葉はソウル+2の方が打点調節しやすくて良くないか? -- (名無しさん) 2015-10-05 05 33 33 ↑ソウル2の打点調整は確かに便利なんだけど、せっかく調整したのにトリガーで更にプラス2めくって結局キャンセルされちゃうことも多いんだよな -- (名無しさん) 2015-10-05 05 39 33 新しいアチャ凛きたね CXが同名異能力じゃなかったのは残念だけど、新しい方も使いやすくて嬉しい -- (名無しさん) 2015-11-24 08 13 00 カードリストとデッキタイプの編集一通り終わりました 間違い等あったら訂正お願いします -- (名無しさん) 2015-12-04 10 16 47 公開当初は結構不安だったけど、士郎凛はかなり強化されたね ただ欲を言えばいい加減マスサバまとめて回収できるレスト集中配って欲しいなぁ・・・相変わらず縛りがきつい 桜ルートに期待しよう -- (名無しさん) 2015-12-04 10 46 45 強さはとりあえず置いといて色々残念だった -- (名無しさん) 2015-12-07 00 21 03 CRとSRのイラスト違いで士郎verとアーチャーver -- (名無しさん) 2015-12-09 22 45 34 相変わらずわざと弱くしてるとしか思えないなー -- (名無しさん) 2015-12-10 01 26 13 あちこちで言われてる通り強さも原作再現ももう少し頑張って欲しかった 特に強さ期待してた人はがっかりしても仕方ない でもレベ3士郎とかいくつか良いカードはあるし、入賞レシピもちらほらでてきた 少なくとも前に比べたら遥かによくなったし、言うほどひどい追加じゃなかったと個人的には思う -- (名無しさん) 2015-12-19 06 52 41 質問なのですが、「遅参するアーチャー」などの効果で相手の後列のキャラを対象にして相手のキャラのパワーを0、もしくはマイナスの値にした場合、そのキャラはどうなるのですか? -- (名無しさん) 2015-12-21 22 19 47 ↑詳しくはディスガイアの飛天のページを見ればいいけど、控室にいくよ。相手はそれに対してアンコールも可能。 -- (名無しさん) 2015-12-22 15 17 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6310.html
Fate/Grand Order 機種:iOS,And 作曲・編曲者:芳賀敬太、James Harris、la la larks、sachi、ラセングルサウンドチーム(旧・DELiGHTWORKS)、永井正道、北川勝利、高慶 CO-K 卓史、西岡和哉、毛蟹、家原正樹 楽曲協力:梶浦由記、深澤秀行、加藤達也、横山克 開発元:ラセングル(旧・DELiGHTWORKS) 発売元:TYPE-MOON、アニプレックス 配信開始:2015年 概要 『Fate/stay night』を原作とする「Fateシリーズ」のスマートフォン向けアプリゲーム。 シナリオは原作者の奈須きのこを筆頭に、東出祐一郎、桜井光といったシリーズに縁のある作家たちが担当している。 ジャンルはFateRPG。 当初は「人類史焼却まで、残された時間は僅か1年」というストーリーに合わせ、配信が開始された2015年夏から1年以内に全てのシナリオを実装する予定だったが、その後公式から半年間の延長が宣言され、2016年12月配信の終章を持ってついに第1部が完結。 その後2017年2月から11月にかけて1部と2部をつなぐ1.5部「Epic of Remnant」が展開された。 2018年4月より第2部「Cosmos in the Lostbelt」が配信されている。 音楽はTYPE-MOONから芳賀敬太、James Harrisが担当。 なお『空の境界』、『Fate/Zero』、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』及び『Fate/Apocrypha』とのコラボイベントでは同アニメの劇伴曲がゲーム内でも使用されている。 またメインストーリー第6章の一部にドラマCD「Garden of Avalon」のサウンドトラック(作曲:深澤秀行)が使用されている。 主題歌「色彩」を坂本真綾、EDテーマ「Eternity Blue」を愛弓が担当。 坂本真綾は劇中でジャンヌ・ダルク、レオナルド・ダ・ヴィンチなどのキャラクターボイスも演じている。 曲名 作・編曲者 補足 順位 『Fate/Grand Order Original Soundtrack I』収録曲 Disc 1 色彩-GAME size- la la larks 作詞・歌:坂本真綾オープニングテーマ 第10回719位第11回487位2015年119位第2回オープニング352位 Grand Order 芳賀敬太 タイトル画面(1部) マイルーム カルデア ゲーム内BGM(1部) 英霊召喚 ガチャBGM 聞き慣れたメロディー 人理の光 炎上汚染都市:冬木 特異点F「炎上汚染都市 冬木」マップBGM(『Fate/stay night』より「into the night」アレンジ) 邪竜百年戦争:オルレアン 第一特異点「邪竜百年戦争 オルレアン」マップBGM エマージェンシー 集いし英雄 ~BATTLE 1~ 通常戦闘(特異点F~第四特異点) 永続狂気帝国:セプテム 第二特異点「永続狂気帝国 セプテム」マップBGM 鋼の矜持 ~FATAL BATTLE 1~ FATAL BATTLE(特異点F~第四特異点) 運命 ~GRAND BATTLE~ GRAND BATTLE(特異点F~第六特異点) 第9回485位第10回145位第11回39位第12回108位第13回220位第14回223位第15回512位2015年78位アプリ2位ボス戦95位 封鎖終局四海:オケアノス 第三特異点「封鎖終局四海 オケアノス」マップBGM 賑やかな旅路 不屈の覚悟 絆 死界魔霧都市:ロンドン 第四特異点「死界魔霧都市 ロンドン」マップBGM 暗雲を払え 誕生の時来たれり ~御使いの四柱戦~ 御使いの四柱戦 勝利 ~BATTLE FINISH~ 北米神話大戦:イ・プルーリバス・ウナム 第五特異点「イ・プルーリバス・ウナム」マップBGM イグニッション ~BATTLE 2~ 通常戦闘(特五異点~第七特異点) 記憶の回廊 大統王行進曲 大統王のテーマ 解き放つ力 ~FATAL BATTLE 2~ FATAL BATTLE(特五異点~第七特異点) 人理の錨 ~魔神柱戦~ 魔神柱戦(第五特異点~第六特異点)『カルデア』のアレンジ Disc 2 神聖円卓領域:キャメロットI 芳賀敬太 第六特異点「神聖円卓領域 キャメロット」マップBGM(序盤) 山間にて 神聖円卓領域:キャメロットII 第六特異点「神聖円卓領域 キャメロット」マップBGM(中盤) 臨戦 獅子の円卓 ~殲滅すべき神記の剣~ 円卓の騎士戦『約束された勝利の剣』のアレンジ 第11回805位2016年231位 神聖円卓領域:キャメロットIII 第六特異点「神聖円卓領域 キャメロット」マップBGM(終盤) 獅子の玉座 最果ての死闘 ~女神ロンゴミニアド戦~ 女神ロンゴミニアド戦 いまは遥か理想の城 マシュ宝具 真名解放 絶対魔獣戦線:バビロニア 第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」マップBGM(前半) 最古の都 黄金の王 ~FGO~ James Harris 英雄王のテーマ 襲い来る神話 ~複合神性ゴルゴーン戦~ 芳賀敬太 複合神性ゴルゴーン戦 2016年231位 絶対魔獣戦線:メソポタミア 第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」マップBGM(後半) 第11回158位第12回964位第14回547位2016年144位トラウマ122位 dis-communication ~ラフム戦~ ラフム戦 トラウマ86位 終焉 BEAST II ~ティアマト戦~ ファム・ファタール戦GRAND BATTLE(第七特異点) 第11回195位2016年105位アプリ190位 冠位時間神殿:ソロモン 終局特異点「冠位時間神殿 ソロモン」マップBGM 溶鉱炉ナベリウス 『邪竜百年戦争:オルレアン』のアレンジ 情報室フラウロス 『永続狂気帝国:セプテム』のアレンジ 観測所フォルネウス 『封鎖終局四海:オケアノス』のアレンジ 管制塔バルバトス 『死界魔霧都市:ロンドン』のアレンジ 兵装舎ハルファス 『北米神話大戦:イ・プルーリバス・ウナム』のアレンジ 覗覚星アモン 『神聖円卓領域:キャメロット』のアレンジ 生命院サブナック 『絶対魔獣戦線:メソポタミア』のアレンジ 廃棄孔アンドロマリウス 『炎上汚染都市:冬木』のアレンジ outbreak ~FGO~ Disc 3 戴冠の時来たれり 芳賀敬太 『冠位時間神殿:ソロモン』のアレンジ 色彩 ~雪花の盾~ la la larks 『色彩』のアレンジ 第11回309位第12回953位泣き曲131位 色彩 ~訣別の時来たれり~ ラスボス戦『色彩』のアレンジ 第11回7位第12回36位第13回131位第14回159位第15回804位第16回299位第17回656位2016年20位第2回ラストバトル178位アプリ3位 Fate/Grand Order 芳賀敬太 ラストバトル『Grand Order』と『運命 ~GRAND BATTLE~』のアレンジ 第11回304位第2回ラストバトル139位 蒼穹の未来 Eternity Blue sachi編:永井正道 歌:愛弓エンディングテーマ 第2回エンディング274位 君の願い 芳賀敬太 歌うカボチャ城の冒険:マップテーマ Sonic Barrage ~FGO~ ほぼ週間 サンタオルタさん:ショップテーマ マイルーム ~NEW YEAR~ 蘇る神話 ~FGO~ outbreak ~異聞~ wars ~異聞~ James Harris 鬼哭酔夢魔京 羅生門:ショップテーマ 芳賀敬太 天魔御伽草子 鬼ヶ島:マップテーマ 雷光 ~丑御前戦~ DELiGHTWORKS 第11回395位第12回878位第13回656位 天魔御伽草子 鬼ヶ島:BATTLE FINISH 芳賀敬太 カルデアサマーメモリー:マップテーマ 常夏のアドベンチャー DELiGHTWORKS Samba de Island ~SUMMER BATTLE~ 芳賀敬太 うりぼうのテーマ DELiGHTWORKS カルデアヒートオデッセイ:マップテーマ 芳賀敬太 うりぼうのテーマ ~旅立ち~ DELiGHTWORKS ネロ祭再び:ショップテーマ 芳賀敬太 超極☆大かぼちゃ村:マップテーマ 鮮血魔嬢 ~FGO~ James Harris 第2回掘り出し149位通常戦闘曲302位 超極☆大かぼちゃ村:ショップテーマ 二代目はオルタちゃん:ショップテーマ DELiGHTWORKS 『Fate/Grand Order Original Soundtrack II』収録曲 Disc 1 Epic of Remnant 芳賀敬太 タイトル画面(第1.5部) Lose Your Way 北川勝利 作詞:宮川弾歌:ROUND TABLE feat.Dan亜種特異点I「悪性隔絶魔境 新宿 新宿幻霊事件」テーマソング(CMのみ) 悪性隔絶魔境:新宿 芳賀敬太 亜種特異点I「悪性隔絶魔境 新宿」マップBGM 幻霊都市 アンチヒーローズ ~BATTLE 3~ 通常戦闘(亜種特異点I)『悪性隔絶魔境:新宿』のアレンジ 歌舞伎町の怪人 Dance with Black ~子犬のワルツより~ Stormfang ~FATAL BATTLE 3~ FATAL BATTLE(亜種特異点I~亜種特異点IV) その命題 ~GRAND BATTLE 2~ GRAND BATTLE(亜種特異点I~亜種特異点IV)『Epic of Remnant』のアレンジ 2017年250位アプリ202位 Indelible illusion 高慶 CO-K 卓史 作詞:Yamachang歌:Yuriko Kaida亜種特異点II「伝承地底世界 アガルタ アガルタの女」テーマソング(CMのみ) 伝承地底都市:アガルタ 芳賀敬太 亜種特異点II「伝承地底都市 アガルタ」マップBGM 新天地に舵を切れ 密告の不夜城 エルドラドの女王 幻想空中都市:ラピュタ 亜種特異点II「伝承地底都市 アガルタ」マップBGM(後半) それぞれの理念 ~BATTLE 4~ 通常戦闘(亜種特異点II)『伝承地底都市:アガルタ』のアレンジ Disc 2 moon salto(II) ~FGO~ 芳賀敬太 通常戦闘(深海電脳楽土 SE.RA.PH) spinal sg coaster James Harris センチネル戦(深海電脳楽土 SE.RA.PH) 第12回709位第13回282位 BB channel ~FGO~ 芳賀敬太 BB戦(深海電脳楽土 SE.RA.PH) anima ataraxia ~FGO~ ヘブンズホール戦(深海電脳楽土 SE.RA.PH) 深海電脳楽土 SE.RA.PH:BATTLE FINISH 戦闘終了(深海電脳楽土 SE.RA.PH) spinal swan coaster I James Harris spinal swan coaster II spinal swan coaster III 一刀繚乱 西岡和哉 作詞:毛蟹歌:六花亜種特異点III「屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負」テーマソング(CMのみ) 屍山血河舞台:下総国 芳賀敬太 亜種特異点III「屍山血河舞台 下総国」マップBGM 刀匠の庵 血風 ~BATTLE 5~ 通常戦闘(亜種特異点III)『屍山血河舞台:下総国』のアレンジ 御前也 極限の刻へ 鏖殺を斬る ~英霊剣豪七番勝負~ 英霊剣豪戦 勝負あり エミヤ ~無元の剣製~ 『エミヤ』のアレンジ 第12回624位2017年118位アレンジ147位アプリ23位 残焔 清廉なるHeretics 毛蟹 歌:毛蟹 feat.DracoVirgo亜種特異点IV「禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム」テーマソング(CMのみ) 禁忌降臨庭園:セイレム 芳賀敬太 亜種特異点IV「禁忌降臨庭園 セイレム」マップBGM トラウマ61位 迷信の町 異端の夜 魔女裁判 恐怖への呼び声 ~BATTLE 6~ 通常戦闘(亜種特異点IV)『禁忌降臨庭園:セイレム』のアレンジ Disc 3 日差しの中で ~FGO~ 芳賀敬太 ぐだぐだショップ大炎上 ~寺~ ぐだぐだショップ大炎上 ~誠~ cha cha ka wa ii !! 激突する魂 ~FGO~ 光と闇 ~FGO~ 運命 ~剣舞~ 『運命 ~GRAND BATTLE~』のアレンジ 第11回273位第12回250位第13回672位2017年194位アプリ205位 BURN OUT! 家原正樹 作詞:毛蟹 歌:乃藍(のあ) デッドヒート・サマーレース!:マップテーマ 芳賀敬太 Crazy Machines James Harris Overtake Venus Racer ~SUMMER BATTLE 2~ 芳賀敬太 デスジェイル・サマーエスケイプ マップテーマ Connacht Breaker ~SUMMER BATTLE 3~ light step ~FGO~ James Harris 超絶縦長魔城:チェイテ 芳賀敬太 エリチャンファイト James Harris 天然特撮魔城:チェイテ 芳賀敬太 ハロウィン・ストライク!:ショップテーマ The Sun in the Abyss 『Fate/Grand Order Original Soundtrack III』収録曲 Disc 1 逆光 -GAME size- 伊澤一葉編 伊藤一葉、江口亮 作詞・歌:坂本真綾 第2回オープニング143位 Cosmos in the Lostbelt 芳賀敬太 タイトル画面(2部) ともに憩いを シャドウ・ボーダー ゲーム内BGM(2部) ありふれたメロディー 人理の誓い 永久凍土帝国 アナスタシア ホワイトアウト アージェンシー 獣国の皇女 ~BATTLE 7~ 漂泊のサバイバー ~FATAL BATTLE 4~ 凱歌 ~BATTLE FINISH 2~ 暗雲の中へ 不撓の覚悟 宿命 ~GRAND BATTLE 3~ 第13回215位第14回809位第15回633位2018年101位アプリ167位 咆哮 ~怒りの日より~ 第12回654位 In the Air ~TREE BATTLE 1~ 2018年94位 縁 Disc 2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 芳賀敬太 雪原の少女 残氷 無間氷焔世紀 ラグナロク Rebellion 消えぬ炎の快男児 ~BATTLE 8~ Thest 作:西田圭稀編:高橋浩一郎 作詞:Yamachang歌:KOCHO Lost Memories 人智統合真国 シン 芳賀敬太 万里の風 賑やかな航海 真なる人 紅の月下美人 ~BATTLE 9~ Hypothesis Cosmos ~TREE BATTLE 2~ Disc 3 銀河の彼方から DELiGHTWORKS 二者穿一 西岡和哉 作詞:毛蟹歌:六花 ぐだぐだ帝都聖杯奇譚 マップテーマ 芳賀敬太 帝都夜行 天を駆ける ぐだぐだショップ大炎上 ~帝~ 絶剱 第13回797位 サーヴァント・サマー・フェスティバル! マップテーマ 常夏の楽園にて Dive to the Fes ~SUMMER BATTLE 4~ サーヴァント・サマー・フェスティバル! ショップテーマ 永田大祐 BB channel ~dark mix~ 永田大祐編 芳賀敬太 2018年66位 バトル・イン・ニューヨーク ショップテーマ 芳賀敬太 Burst Up ~FGO~ 永田大祐編 芳賀敬太 最後の力 ~FGO~ 芳賀敬太 神秘の国のONILAND!! マップテーマ 伝説の鬼救阿 護法少女推参 神秘の国のONILAND!! ショップテーマ ホーリー・サンバ・ナイト ショップテーマ ジングルゴングは鳴らされた この惑星で、ただ一つだけ 永井正道 作詞:毛蟹歌:SAYA 『Fate/Grand Order Original Soundtrack IV』収録曲 Disc 1 深淵のデカダンス 佐高陵平 作詞 Yamachang歌 岡田梨央 徳川廻天迷宮 大奥 ~表~ 芳賀敬太 鏡花水月 芳賀敬太編 毛蟹 徳川廻天迷宮 ショップテーマ 徳川廻天迷宮 大奥 ~裏~ 芳賀敬太 karma ataraxia 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラⅠ 家族の絆 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラⅡ 漆黒の威光 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラⅢ 黒き最後の神 ~BATTLE 10~ 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラⅣ Lost Piece 消えない想い ~FGO~ 芳賀敬太編 毛蟹 Hideous Theory ~TREE BATTLE 2.5~ 芳賀敬太 神代巨神海洋 アトランティス 信仰の海 神を撃ち落とす日Ⅰ ~BATTLE 11~ 神代巨神海洋 ポセイドン 真体機神降臨 ~オリュンポス十二機神戦~ Disc 2 星間都市山脈 オリュンポス 芳賀敬太 久遠の揺籃 神を撃ち落とす日Ⅱ ~BATTLE 12~ 通常戦闘曲280位 死の調べ Nine Drive ~コヤンスカヤ異聞録~ 第14回260位2020年75位ボス戦224位 神託 星を裂く雷霆 ~ゼウス戦~ Final Strike 虚空を斬る ~零の先へ~ Wodime ~TREE BATTLE 3~ 2020年462位 降臨 おさるはへっちゃら! 過ぎ去りし日々 参全世界 毛蟹 作詞 毛蟹歌 乃藍 ぐだぐだファイナル本能寺 マップテーマ 芳賀敬太 一番槍 ぐだぐだショップ大炎上 ~結~ 天魔 Disc 3 見参!ラスベガス御前試合 マップテーマ 芳賀敬太 カジノへようこそ Sweet Paradise ~SUMMER BATTLE 5~ ぐだぐだマーチ 芳賀敬太編 毛蟹 見参!ラスベガス御前試合 ショップテーマ 饗宴の刻へ 芳賀敬太 悩殺を斬る ~水着剣豪七色勝負~ 流星RODEO GIRLS 北川勝利 作詞 Yamachang歌 ROUND TABLEfeat.六花 w/acane_madder セイバーウォーズ2 マップテーマ 芳賀敬太 スペースハンティング セイバーウォーズ2 ショップテーマ 金星の女神 ~Universe Mix~ 始まりの宇宙へ カルデアのクリスマス 聖夜に集いし英雄 救え!アマゾネス・ドットコム ショップテーマ 最強のCEO Spring Emotion 星屑盤上冥路 アステロ・アキハバラ 涙の雨の日 芳賀敬太編 芳賀敬太、毛蟹 盤上遊戯黙示録 ショップテーマ 芳賀敬太 死神の舞踏 盤上遊戯黙示録 BATTLE FINISH 『Fate/Grand Order Original Soundtrack V』収録曲 Disc 1 幻日 KOHTA YAMAMOTO 編曲:KOHTA YAMAMOTO作詞:西田圭稀歌:ハンナ・グレース 虚数大海戦:イマジナリ・スクランブルI 芳賀敬太 虚数大海戦:イマジナリ・スクランブルII 虚数大海戦:ショップテーマ 虚数大海戦:イマジナリ・スクランブルIII 虚数大海戦:イマジナリ・スクランブルIV ノーチラス浮上せよ The Golden Path 西田圭稀 編曲:来兎作詞:Konnie Aoki、Doul歌:Doul 地獄界曼荼羅:平安京 ~陽~ 芳賀敬太 天覧の儀 轟雷一閃 ~BATTLE 13~ 昏き陽の下に ~天覧死合舞台~ 地獄界曼荼羅:平安京 ~陰~ 業風 ~FGO~ 災いのカミ 源氏進軍 血風迅雷 ~羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満戦~ Disc 2 躍動 -GAME size- 古閑翔平 編曲:ユアネス作詞:坂本真綾歌:坂本真綾 はじまり~妖精円卓領域:アヴァロン・ル・フェ 芳賀敬太 妖精たち 咎人たち ~BATTLE 14~ 選定の槍 ~FATAL BATTLE 5~ 予言の旅~妖精円卓領域:巡礼 冬の玉座 Black Prominence ~妖精騎士ガウェイン戦~ 冬の記憶 戦火に~妖精円卓領域:動乱 燃えた絵本 ~ロンディニウムの騎士戦~ Scarlet Dancer ~妖精騎士トリスタン戦~ 楽園の妖精~妖精円卓領域:決戦 Azure Luster ~妖精騎士ランスロット戦~ トネリコ ~女王モルガン戦~ 第15回540位2021年66位 戴冠式~妖精円卓領域:崩壊 第15回117位第16回759位第17回643位2021年217位アプリ36位 希望の地:アヴァロン 第16回629位2021年55位 境界 ~炎の厄災~ 魔犬 ~獣の厄災~ 夢幻 ~呪いの厄災~ 第15回86位第17回777位2021年124位アプリ109位ボス戦290位 星の生まれる刻 第15回450位2021年41位アプリ79位 おしまい~妖精円卓領域:O・ヴォーティガーン 第15回36位第16回101位第17回247位2021年10位第2回ラストバトル280位アプリ5位 Disc 3 サーヴァント・サマーキャンプ!:マップテーマ ~昼~ 芳賀敬太 Lakeside Country ~SUMMER BATTLE 6~ 編曲:毛蟹 サーヴァント・サマーキャンプ!:ショップテーマ 編曲:毛蟹 サーヴァント・サマーキャンプ!:マップテーマ ~夜~ 偽りの輪廻 ~FGO~ スリラーナイト サーヴァント・サマーキャンプ!:マップテーマ ~真~ デンジャーナイト 二人の王 ~FGO~ 聖杯戦線:メインテーマ 聖杯戦線:ショップテーマ 聖杯戦線:編成 聖杯戦線:戦闘 聖杯戦線:勝利 聖杯戦線:敗北 明鏡肆水 毛蟹 作詞・編曲:毛蟹歌:KOCHO ぐだぐだ邪馬台国:マップテーマ 芳賀敬太 稀人来たれり ぐだぐだショップ大炎上 ~鏡~ 刃の影 明鏡肆水 ~光と闇の狭間に~ 毛蟹 第14回265位第15回1000位2020年74位 壬生狼 芳賀敬太 Frozen Hope 佐高陵平 作詞:天音トウ歌:SAYA いざ鎌倉にさよならを:マップテーマ 芳賀敬太 いざ鎌倉にさよならを:ショップテーマ 天狗風 アキハバラ・エクスプロージョン!:ショップテーマ 私の銀河 毛蟹 作詞・編曲:毛蟹歌:謎のアイドルX〔オルタ〕(CV:川澄綾子) 2021年121位 『Fate/Grand Order Original Soundtrack VI』収録曲 Disc 1 非霊長生存圏:ツングースカ・サンクチュアリ 芳賀敬太 殺戮の荒野 Last Stand ~FATAL BATLLE 6~ Innovation Domination ~ビーストIV戦~ Cosmos in the LostbeltII 死想顕現界域:トラオムI 或る幻想の生と死 ~BATTLE 15~ 静かなる声 ~FGO~ 死想顕現界域:トラオムII 魔剣邂逅 ~クリームヒルト戦~ ライヘンバッハに消ゆ 悪の天秤 ~モリアーティ戦~ 2022年258位 黄金樹海紀行:ナウイ・ミクトラン スペクタクル・エイジ ~BATTLE 16~ 第17回335位2022年107位通常戦闘曲266位アプリ132位 冥界の番人 6600万年の夢 炎のストライカー 膨張する太陽 ~ORT1~ 2022年512位 最後の勇者 第16回66位第17回171位2023年57位アプリ7位ボス戦282位 Void 空想樹海決戦:オルト・シバルバー 第16回882位2023年78位 Disc 2 Invade Spider ~ORT2~ 芳賀敬太 第16回584位2023年115位アプリ165位 Invade StarCell ~ORT3~ 抜刀 異説地球紀行O・X ~ORT4~ 始まりの黎明/テスカトリポカ 第16回109位第17回321位2023年66位アプリ98位 カルデア・サマーアドベンチャー!:マップテーマ カルデア・サマーアドベンチャー!:ショップテーマ Walk Anyway 冒険が呼んでいる! ~SUMMER BATTLE7~ 束の間の歓談 財宝を求めて 青天のウェイフェアー Sing My Heart ~魔法を奏でて~ KOHTA YAMAMOTO 編曲:KOHTA YAMAMOTO作詞:西田圭稀歌:エリザベート・バートリー〔シンデレラ〕(CV:大久保瑠美) ハロウィン・ライジング!:マップテーマ 芳賀敬太 ハロウィン・ライジング!:ショップテーマ パンプキン・リターンズ 星空のヴェール 深淵の聖母 伍越同舟 毛蟹 作詞・編曲:毛蟹歌:Tetsu Yamamoto ぐだぐだ龍馬危機一髪!:マップテーマ ラセングルサウンドチーム ぐだぐだショップ大炎上 ~奇~ 志士動乱 主と朝寝がしてみたい 目覚めし奇神 キャンドルにイグニッション 芳賀敬太 Disc 3 水怪クライシス:マップテーマ 芳賀敬太 水怪クライシス:ショップテーマ 島を取り戻せ 乾坤一擲 ミシシッピ・ミササイザーズ:マップテーマ 毛蟹 ミシシッピ・ミササイザーズ:ショップテーマ カメラを回せば分かる! アンプロワイエ、アッセンブル! 南溟弓張八犬伝:ショップテーマ 芳賀敬太 南溟の八犬士 空想具現化:月の城 空想具現化:月の花 Torrid KOHTA YAMAMOTO 編曲:KOHTA YAMAMOTO作詞:西田圭稀歌:SAYA アークティック・サマーワールド!:マップテーマ 芳賀敬太 魅惑のテーマパーク 極北のスプラッシュ ~SUMMER BATTLE8~ アークティック・サマーワールド!:ショップテーマ 災いのカミ ~魔夏の息吹~ 陸劫輪廻(feat. Yuriko Kaida) スパイラル・ラダー 作詞・編曲:スパイラル・ラダー歌:Yuriko Kaida ぐだぐだ新邪馬台国:マップテーマ 芳賀敬太 一期一会 稀人は再び来たる ぐだぐだショップ大炎上 ~茶~ 陸劫輪廻 ~宵闇翳る月御珠~ スパイラル・ラダー 2022年187位 108人のハロウィン・リベリオン!:マップテーマ 芳賀敬太 108人のハロウィン・リベリオン!:ショップテーマ 無頼の宿星 波打つ心 天地鳴動 サウンドトラック未収録曲 メインストーリー使用曲 at the Garden 深澤秀行 第6章 ルキウスの回想シーンで流れる曲(「Garden of Avalon」収録曲) Starlight 第6章 第17節「レプリカ」(5/5)で流れる曲(「Garden of Avalon」収録曲) 空の境界 Garden of Order 使用曲(収録記載が無い曲は『空の境界 第五章 「矛盾螺旋」』に収録) M07 梶浦由記 報酬交換画面 M23 オガワハイム マップ M12 通常戦闘 M24 コーラス:戸丸華江・WAKANAFATAL BATTLEセイバー両儀式宝具BGM 第10回606位2016年75位 M12+13 アサシン両儀式宝具BGM(空の境界 第一章 「俯瞰風景」収録曲) Fate/Accel Zero Order 使用曲 little drop of peace 梶浦由記 報酬交換画面 strategy 第四次異聞録冬木 マップ back to the wall 通常戦闘 dogfight FATAL BATTLE Point Zero 聖杯戦 2016年237位 to be continued 戦闘リザルト画面 you are my king イスカンダル宝具BGM 魔法少女紀行プリズマ☆コーズ 使用曲(収録記載が無い曲は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ オリジナルサウンドトラック』に収録) 少女の安寧 加藤達也 報酬交換画面 少女たちへのご説明 マップBGM 少女は時に思い悩む 冒頭回想シーン 他(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 少女の休息 マシュに起こされるシーン 他 少女の喧騒 ルビィ初登場シーン 他(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 少女転身! イリヤ変身シーン(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 少女の日常 ナーサリー初登場シーン 他 少女はここに立つ エンディングシーン(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 少女は立ち止まらない 通常戦闘曲(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 彼女との邂逅 FATAL BATTLE WORLD END MATCH(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 少女進化! ファースト・レディ戦 2016年268位 少女よ食らわせろ テスタメント戦 少女爆誕! 戦闘リザルト画面 少女はその先へ イリヤ宝具BGM(「ツヴァイ デ プレッツェ」収録曲) 少女よ星になれ クロエ宝具BGM Apocrypha/Inheritance of Glory 使用曲 Fate/Apocrypha 横山克 報酬交換画面 In the Dream マイルーム Fate/Apocrypha - Before Dawn タイトル Jack the Ripper Fate/Apocrypha - Rising マップBGM The Knight of Rebelion 通常戦闘曲 Glory of the King 戦闘リザルト画面 Ruler - Sanctity Freedom Invasion マップBGM(撃退戦発生中) Fate/Apocrypha - Confronting ボス戦 What Comes Next Battle - Black Faction Grand War ラストバトル Requiem Amakusa Shirou Tokisada 高難易度クエスト Savior ジーク宝具BGM Apocrypha 報酬交換画面(イベント終了後) サウンドトラック Fate/Grand Order Original Soundtrack I Fate/Grand Order Original Soundtrack II Fate/Grand Order Original Soundtrack III Fate/Grand Order Original Soundtrack IV Fate/Grand Order Orchestra performed by 東京都交響楽団 動画 「Fate/Grand Order」トレーラー 『Fate/Grand Order Original Soundtrack I』告知CM
https://w.atwiki.jp/pk_aog/pages/19.html
操作方法移動 行動【Attack】 【Buy ○ △△△(cost ××× Gold)】 【Pickup】 【Chop Down】 【Harvert ○○】 【Tend】 対象:洞窟(Cave) Menu【Items】対象:アイテム全般 対象:武器、防具、バックパック 対象:ベリー(Mourning Berry) 【Relocate】 【Chat】Map Chat Global Chat 【Players】 【Message/invite】Inviteによる消費枚数 【Inbox】Make Build Map Settings ショートカット 操作方法 ここでは主にマップ画面で用いるコマンドの説明をする。 中には、Aggressive状態では利用できないものもある。 ※Agressive状態 顔のアイコンの左上にある丸が赤くなっている状態。 攻撃中や攻撃直後、攻撃をされた時はアイコンが赤い。 数秒攻撃をしたりされたりせずにしていると、アイコンが緑に変わり、Aggressive状態が解除される。 移動 行きたい所をダブルタップする円形の明るくなっている範囲が移動できる範囲 旗や、支配中の洞窟などへジャンプする場合はシングルタップ(画面上の暗くなっている範囲へも移動可) 何か行動を起こす場合は対象をタップするとメニューが現れる 行動 【Attack】 効果:攻撃を仕掛ける(自動戦闘) 対象:モンスター・プレイヤー 相手との距離が離れると自動戦闘解除(こちらが攻撃をやめても、攻撃し続ける敵もいる) 敵がパーティー組んでたら(=群れていたら)全員と戦闘 他のプレイヤーにも攻撃が可能(オフラインの相手には1日1回まで) 【Buy ○ △△△(cost ××× Gold)】 効果:アイテム(現時点では羽のみ)を購入する 対象:トロール・トロールの住処(Troll's Hut) ○:個数 / △:アイテム名 / ×:価格(例) "Buy 10 feathers (cost 100 Gold)"=「羽を10枚購入(価格 100ゴールド)」 12時間以内にトロルを攻撃していた場合は売ってくれない Aggressive状態では実行不可 【Pickup】 効果:地面に落ちているアイテムを拾う 対象:アイテム 【Chop Down】 効果:木を切り倒して木材(wood)を入手できる 対象:モーニングツリー(Mourning Tree)・ダストツリー(Dust Tree)・巨大ヤシ(Great Fern) モーニングツリーの苗木(Mourning Tree Sapling)は伐採不可 もちろん切り倒したら木は消滅する モーニングツリーを切り倒していると、たまにトロルが湧いてきて木を守ろうとするので注意 Aggressive状態では不可 【Harvert ○○】 効果:木に生っている実や樹液を採集する 対象:モーニングツリー(Mourning Tree)・巨大ヤシ(Great Fern) Aggressive状態では実行不可 【Tend】 効果:病気にかかったモーニングツリーの苗木(Sick Mourning Tree Sapling)の世話をし、健康な状態に戻す Tendを実行せずに放っておくと苗木が消滅する Aggressive状態では実行不可 対象:洞窟(Cave) 【Attack】効果:他人の支配している洞窟を攻撃する(洞窟のHPを0にすると非支配状態の洞窟になる) 【Contorol (cost 2 Wood)】効果:誰も支配していない洞窟を支配する(木材が2本必要) 【Relinquish Control】効果:支配中の洞窟を手放す 【Mine】効果:石を1つ採掘する 対象:洞窟(Cave)。自分が支配中、もしくは誰にも支配されていない洞窟からのみ可能条件が整っているにもかかわらず、洞窟でこのメニューガでないのは石がない状態。石が再び湧くのを待つ。 Aggressive状態では実行不可 Menu ここではMenu画面のコマンドを説明。 Menu画面から通常のマップ画面に戻りたいときは、左下の「Map」もしくは「Cancel」をタップする事で戻れる。 【Items】 効果:アイテムメニューを表示 対象:アイテム全般 【Dump X for Y gold】効果:X個のアイテムをYゴールドで処分(=売却) 【Drop】/【Drop X】/【Drop All】効果:地面にアイテムを落とす(アイテムは消滅しない) 【Drop】は1つ、【Drop】はXの数値の数だけ、【Drop All】はそのアイテムを全て落とす 他のプレイヤーにアイテムを渡したい場合は、相手と同一マップ上でこのコマンドを使う 対象:武器、防具、バックパック 【Upgrade (cost X Gold)】効果:Xゴールドで武器/防具をアップグレード(強化)する 武器なら攻撃力が、防具なら防御力が、バックパックなら所持限界値が上がる Xの値はおよそレベルの2^n倍に比例し、耐久%に比例する 【Repair 10% (cost 1 Halvar's Resin)】効果:Halvar's Resinを1つ消費し、武器/防具の耐久性を10%回復する Aggressive状態で実行不可 【Repair as much as you can (cost X Halva's】効果:Halvar's ResinをX個消費し、武器/防具の耐久性を可能な限り回復する(MAX100%) Aggressive状態で実行不可 【Dump 1 for X gold】効果:1個のアイテムをXゴールドで処分(=売却) X=耐久% ×(アップグレード回数+1 【Equip】/【Unequip】効果:武器防具を装備する/装備中の武器防具をはずす Aggressive状態で実行可 対象:ベリー(Mourning Berry) 【Heal】効果:ベリーを1つ消費し、少しずつHPを回復させる Aggressive状態で実行可 【Plant】効果:ベリーを植えて、モーニングツリーの苗木を生やす 他の木や建造物などがすぐ近くにあると植えられない 【Relocate】 効果:現実での現在地を取得し、現在地を中心にしたマップに変える 自動で現在地を取得してくれないため、外出後は毎回これを選択する必要がある。ただし、Relocateを実行しない限りはマップ情報は更新されないことを利用するという手もある Aggressive状態で実行不可 【Chat】 効果:「マップ内」や「全世界」の人とチャットができる。 画面上部の青いバーをタップすることで「Map Chat」と「Global Chat」の切り替えが可能。 (発言をタップすると出るblock/unblockの具体的効果は不明。invite出来ないようにしたり?) Aggressive状態で実行可 Map Chat (おそらく)マップ内の人とのみ行えるチャットだと思われる。 マップ内に誰もいない時に発言した場合は自分の発言の後に、 "No one heard your message"(あなたのメッセージを誰も聞きませんでした)と表示される。 Global Chat PKをプレイ中の人すべてと行うチャット。英語のやり取りが主流。 日本人同士なら、日本語は互いに表示される。 日本語に対応していない外国人からみると、半角文字以外は文字化けする可能性大(iPhoneは大丈夫らしい?)。プレイヤー名が全角文字の場合どうなってるんだろうw 最新の発言はマップ画面の上部に常に現れるようになっている。 【Players】 効果:「オンライン中・近所・全世界」のプレイヤー、及びランキングを見られる。 オンライン中:Active 近所:Regional 全世界:Global 近所・全世界ではオフラインのプレイヤーも分かる。 東京―茨城 では近所には表示されず。 ランキングはgold/flagの数で決まり、右上の「gold/flag」をタップするたびに切り換えられる。なお、gold/flagが0でも名前は表示される。 【Message/invite】 効果:プレイヤー間でメッセージの送信、goldを送る、招待(invite)ができる 「Invite to visit?」のチェックをオンにすると相手が自分の所に来られる。ただし、移動する側はRoc Feather(羽)を最低でも2枚消費する。移動距離に応じて消費量も増加する。 inviteされてしばらくは、inviteしてくれた相手のところへ再び飛ぶことが出来るが、一定時間を経過するとできなくなる(アイコンで判断可能) Inviteによる消費枚数 2chでの報告をベースにしています。 出発 到着 消費 (距離) 東京 茨城 3枚 約60km 東京 京都 5枚 約350km 札幌 京都 14枚 約1500km 【Inbox】 効果:受信したメッセージの閲覧管理、返信、invite先へ移動する(※要:羽)ことが出来る メッセージの性質によってアイコンが変わる。 通常メッセージ:白い正方形の封筒のようなアイコン Invite中メッセージ:ロール状の紙と「緑色」のプラスアイコン Invite効果の切れたメッセージ:ロール状の紙と「赤色」のプラスアイコン 一定時間が経過するとinviteの効果が切れるため、inviteしてくれた相手のところへ飛ぶことが出来なくなる Make 効果:アイテムを合成する Aggressive状態では実行不可 Make中移動したりすると合成がキャンセルされる(合成材料は消滅しない)(参考)Make中にアップグレードできました。Aggressive状態不可のコマンド同士は併用可なんですかね。 Build 効果:旗・家を建設する。 Aggressive状態では実行不可 Map 効果:マップ画面に戻る。 Settings 効果:各種設定 ショートカット マップ画面左下、「gold」部分をタップ→チャット画面 マップ画面右下、残HPの辺りをタップ→アイテム画面とマップ画面の"切り替え" マップ画面上部のチャット発言部分→Global Chat画面(発言直後のみ有効)
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/1092.html
God FATE God FATE アーティスト 飛蘭 発売日 2013年1月23日 レーベル ランティス デイリー最高順位 14位(2013年1月23日) 週間最高順位 19位(2013年1月29日) 年間最高順位 442位(2013年) 初動売上 1253 累計売上 2029 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 God FATE 八犬伝-東方八犬異聞- OP 2 恋夢様 ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 1/29 19 新 1253 1253 2 2/5 ↓ 491 1744 3 2/12 285 2029 関連CD Realization